会員同士の関わり強めよう【2012組織問題全国交流会】

 8月23~24日、2012組織問題全国交流会が東京で開催され、43同友会と中同協から140名が参加。2日間にわたって組織の強化をどうはかるかなどを交流し、学び合いました。

 1日目は、鋤柄中同協会長のあいさつに続いて、2つの同友会より事例報告がありました。愛媛同友会今治支部長(理事)の平野啓三氏((株)平野・代表取締役)は、「支部理念づくりから始まった支部展開、愛媛同友会の支部理念確立の動き」について報告。

 福島同友会福島地区会長(常任理事)の高橋光彦氏((株)信濃屋・代表取締役)は「減らない組織づくり、お互いがあてにされ、出番をつくり、居場所をつくる地区づくり」について報告。それぞれ自主的・主体的に運営する中で会員・役員同士の関わりを深め、企業経営に役立つ支部・地区づくりに取り組んでいる様子が報告されました。

 グループ討論を受け、1日目のまとめを行った湯本良一・中同協副会長は「経営と同友会活動のいい循環を作ることが必要。質と量を兼ね備えた同友会を」と呼びかけました。

 2日目は、広浜泰久中同協幹事長が「同友会の出番! 増える組織・減らない組織への課題」のテーマで、ここ11年間増勢を続ける愛知同友会へのヒアリング調査の結果を踏まえながら問題提起を行いました。広浜氏は愛知同友会発展の秘訣として、(1)あくまでも自主運営を大切にしてきていること、(2)それを支える体制づくりに取り組み続けてきていることをさまざまな角度から紹介。めざす同友会像を明確にして、一歩一歩確実に進んでいこうと強調しました。

 グループ討論では、「なぜ自主運営が大切か、しっかりと議論することが大切」「会活動に主体的に参加することが自社の問題解決につながる」など、各同友会での実践に向けて活発に論議が交わされました。

「中小企業家しんぶん」 2012年 9月 5日号より