よりよい経営判断ができると確信~(有)奥進システム 代表取締役 奥脇 学氏(大阪)

【変革への第1歩~活用しよう企業変革支援プログラム】27

「こっ、これは使えるぞ!!」

 企業変革支援プログラムステップ2(以下ステップ2)を初めて見たとき、衝撃が走りました。「こっ、これは使えるぞ!!」と。

 企業変革支援プログラムステップ1(以下ステップ1)では自社の状態を把握するのに各項目のレベルの判定を行って、レーダーチャートに落とせばそのチャートで示される自社の立ち位置が明確になり、自社がもっと力を入れなければいけないポイントが大雑把にわかるので、最初使ったときには、これはとてもいいツールだなと感じていました。

 しかし何年も定期的に状態判定をしてみるとレベルの記述内容が、そのときの感じ方、気分次第でかなりぶれがあり、なかなか絶対的な評価基準がない中であいまいな評価で自社の立ち位置を測るというのは難しいのかなと考え、最近では経営課題の抽出などに利用させていただいていたりしました。

 ステップ2を見たとき、このステップ1のあいまいな部分がかなり具体的に書かれていて「こっ、これは使える!!」と直感しました。

がんばる力を生み出す

 経営課題に対してどのように取り組むべきかというような「レベルを上げるために必要な事項の傾向」もかなり細かく明記されていて、自社の状態、そして自社でこれから取り組むべき具体的な事項というのが、「わっわかるぞ!!」って感じでどんどん読み進めていけました。

 また、憎いのが実践事例としてそれぞれ模範となる会社の取り組みなどの説明があるというのが、「負けてたまるか!!」とがんばる力を生み出して、もっともっとうちもがんばらなあかんなという気分にさせてくれるところが、ほんとに憎い。

 そして企業プロフィールを細かく記入することにより、自社の経営資源、商品などについて振り返りができるところがいいですね。

 これらで振り返ったことを元に経営指針確立成文化セミナーと連携していけば、より具体的に自社の方向性、経営戦略ができるのではないかという期待も広がります。

 これらを明確にすることによって、自社の立ち位置、経営課題、戦略への題材、いろいろな可能性が広がり、よりよい経営判断ができると確信しています。

(『OSAKA中小企業家』7月号より転載)

「中小企業家しんぶん」 2012年 9月 15日号より