情勢を切り開く強じんな企業づくりを【中同協第45回定時総会 7月11~12日(宮崎市)】

企業づくり・地域づくり・同友会づくりを一体として地域の再生と復興を

 中同協第45回定時総会が7月11~12日、宮崎市で開催されます(本紙5月15日号4~5面に詳細既報)。「情勢を切り開く強じんな企業づくりを地域に広げよう~企業づくり・地域づくり・同友会づくりを一体として地域の再生と復興を~」をスローガンに開催される今回の総会について、広浜泰久中同協幹事長からの呼びかけを紹介します。

広浜泰久・中同協幹事長メッセージ

 世界の政治・経済の激動の時代。日本経済再生に向けて、中小企業が情勢を切り開き、今後の地域経済を担う役割を果たすことが望まれます。先を見抜く力を養い正確な時代認識のもと、強靭な企業づくりを進めること。そして企業づくりと地域づくり、そして同友会づくりを不離一体のものとして取り組み、地域を再生していきましょう。

 それを担う私たち中小企業家の果たすべき役割はそれぞれ違いますが、同友会の3つの目的(よい会社・よい経営者・よい経営環境)を総合的に追求していく必要があることは一緒です。 とはいえ、それを企業で、地域で、そして各同友会でどのように展開していったらいいのかは、この難しい経済環境下ですから、簡単なことではありません。本総会では、企業づくり、地域づくり、同友会づくりのさまざまな事例を、皆さんとともに学び、実践していきたいと思います。

 まずは、時代の確かな動きをつかむこと。そして中小企業が危機を乗り越えるために、自社を取り巻く内外の課題を共有し、方針を明確にして遂行し、全社一丸となって取り組むことです。東日本大震災で甚大な被害を受けた会員の9割以上が事業再開しているという事実は、何よりもそれを裏付け、同友会への確信が広がっています。企業づくりのさまざまな事例について学び、企業実践に必ずつなげていきましょう。「よい会社をつくる」ことなくして、同友会運動はあり得えません。

 それに加えて、同友会を通じてのたくさんの醍醐味を共有していきましょう。私たちの提唱によって閣議決定された中小企業憲章の理念をどう普及していくか、各自治体に条例制定をどう働きかけていくか、できた条例をどのように活用していくかなど。これら全てのことは、同友会運動を展開しているからこその醍醐味。地域づくりにおける事例を共有し、存分に享受していきたいものです。

 さらに、毎年の中同協総会では、そこに到る同友会運動の到達点を確認することができます。同友会づくりの分科会では、支部づくり、仲間づくり、政策活動など各同友会の優れた実践を学ぶことができます。

 最後に企業づくり・地域づくり・同友会づくりを一体のものとした実践によって情勢を切り開き、自らの成長や自社の発展、そしてそれを通じて地域に貢献していくための絶好の機会としていきましょう。せっかくの機会を損失させてはいけません。心からそう思います。ぜひともご参加を!

「中小企業家しんぶん」 2013年 5月 25日号より