三原支部(広島)

永年の願いが叶う―63名で三原支部設立

 三原市は人口約10万人。広島県の南東部、温暖な瀬戸内海に面し、山間部は作物を育む肥沃な土壌が広がり、加えて空港もあり、交通の便にも恵まれています。古くは城下町として栄え、明治以降は、帝人や三菱などの大工場で多くの人が働いてきた地域でもあります。

 その三原市に6月15日、広島同友会の9番目の支部が誕生しました。1992年に準備会をスタートさせ、特別地区会の活動を経て、いよいよ機が熟し、63名の会員で支部設立にこぎつけたものです。

 三原支部の会員の特徴は、(1)いい会社をつくろうという気概にあふれ、(2)とりわけ、共同求人活動や経営指針の成文化に熱心であり、(3)地域の再生に高い関心をもっていることです。

 設立総会の冒頭、鈴木新支部長は「会員が地域でキラッと光る存在感のある会社になるよう3つの目的からぶれないよう地域の活性化にも努めたい。もし同友会に入っていなければ私の会社はなくなっていたかも知れない。今、羅針盤のようなものをもって、社員と一緒に経営でき、人生でいちばん充実し、楽しい瞬間を味わっている。願わくはそんな人を1人でも増やし、元気な地域づくりに貢献したいと思う」と力強く決意をのべました。

 記念講演は、忙しい日程をやりくりして駆けつけた宮崎本店の宮崎由至社長。「見える未来に自社の展望をはっきり描き、各社の強みを仲間と指摘し合い、ウィンウィンの関係をつくっていこう」と呼びかけました。会員はもちろん、社員さんや金融機関、行政の方も共感して聞き入っていました。

 懇親会では、天満三原市長や伏見商工会議所会頭があいさつ、「一緒に三原を元気にしていきたい」との期待が込められていました。

 広島同友会の空白の地域は、江田島市や竹原市、安芸高田市、3次市、庄原市など、たくさんあります。

 現在の会員数は2443名、元気な中小企業が地域を元気にさせるとの確信をもって、あせらず組織づくりをすすめ、創立40周年の今年、2500名会員をめざします。

「中小企業家しんぶん」 2013年 7月 15日号より