情勢を切り開く強じんな企業づくりを地域に広げよう  中同協第45回定時総会開催 全国から951名が参加

企業づくり、地域づくり、同友会づくりを一体として地域の再生と復興を

 7月11~12日、中同協第45回定時総会が宮崎県シーガイアコンベンションで開催され、全国の同友会から951名が参加しました。

 1日目全体会では、開催地を代表し島田雅健・宮崎同友会代表理事があいさつし、その後鋤柄修・中同協会長は「2日間の成果を地元に持ち帰り、企業づくり、地域づくり、同友会づくりを一体として実践し、地域再生のリーダーシップをとろう」とあいさつしました。

続いて、内田欽也・宮崎県副知事が、知事のメッセージを代読し、広浜泰久・中同協幹事長が議案提案をしました。

 その後、開かれた17の分科会では、「日本再生に向けて中小企業が情勢を切り開く」「共同求人と社員教育活動で会社が変わった」などをテーマにして、報告をもとにグループにわかれて熱心な議論が交わされました。

 懇親会では、田村俊彦・宮崎市副市長が乾杯の音頭をとり、河野正和・都農町長と日高昭彦・川南町長が口蹄疫で被害を受けた際の全国からの支援に対するお礼を述べました。その後、「高1000穂の夜神楽」が勇壮に舞われ、盛り上がりました。

 2日目には、松永明・中小企業庁事業環境部長、矢野久也・宮崎県中小企業団体中央会会長が来賓のあいさつ。続いて、「企業づくり・地域づくり・同友会づくりを一体として」をテーマに、加藤明彦・愛知同友会代表理事、中村高明・福岡同友会理事、広浜泰久・中同協幹事長による問題提起がありました。

 加藤氏は「本当に同友会らしい経営指針に基づく経営をしていますか」と投げかけ『企業変革支援プログラムステップ2』の実践を呼びかけました。中村氏は「地域づくりは仕事づくり・雇用づくり・人々の暮らしづくり。地域を支える中小企業の役割が重要」と指摘し、中小企業振興条例制定、そして中小企業憲章の国会決議を呼びかけました。広浜氏は「同友会のための同友会運動ではなく、企業づくり・地域づくりに中小企業家が使命を持ち同友会運動を広げていこう」と提起。問題提起を受け、参加者は大グループ討論を行い深め合いました。

 総会宣言を満場一致で採択し、最後に来年の総会開催地である新潟を代表し、本間雅樹・新潟同友会会長が閉会あいさつ。代議員は企業づくりと地域づくり、同友会づくりを一体として運動していこうと誓いを新たにしました。

「中小企業家しんぶん」 2013年 7月 25日号より