コマ大戦に学ぶ同業種連携【中同協企業連携推進連絡会】

 9月9~10日、中同協企業連携推進連絡会が東京で開かれ、12同友会と中同協から23名が参加しました。

 1日目のテーマは「同業種連携に果たす同友会の役割」。今年第3回目を迎える「全日本製造業コマ大戦」の実行委員長である緑川賢司氏((株)ミナロ社長、神奈川同友会会員)が、「町工場の職人の技を『全日本製造業コマ大戦』へ~同業種連携と外部発信」と題して実践報告。

 直径2センチのコマで、ものづくりの技術を競いあい、同友会で学ぶ仲間を中心に、3年ほどで年間50回の対戦が行われており、参戦する企業では技術と知恵を出しあい、社内の風通しがよくなってきていること。中小企業憲章の実現へ向けた取り組みにもなり、世界大会を日本で実施することも紹介されました。

 議事では、コマ大戦も含め全国の中小企業の連携を推進する「AJP(オール・ジャパン・プロジェクト)グループ」を連絡会に設置することを確認。「食と農連携グループ」も含めイベントのためだけでなく、継続的に連携を広げることを申し合わせました。

 2日目は池内愛知同友会事務局員が「中小企業憲章の東アジア化」について報告。また畑野中同協企業連携推進連絡会代表が、新興国や日本政府の多様な産業育成の動きを紹介。生産基地ということでなく、新興市場に食い込み日本に仕事を持ってくる、そのためにも現地の風を経営者自身が感じるために現地にいくこと、など問題提起し、来年度から定期的に連絡会を東アジアなど海外で開催することを確認しました。

「中小企業家しんぶん」 2013年 9月 25日号より