量質ともに最高の行事として位置づけて取り組む-分科会の充実こそ経営フォーラム成功の鍵【岐阜】

 岐阜同友会は10月22日、「環境変化に対応した強じんな企業づくり~全国総会の学びを深め、実践しよう」をスローガンに、第26回経営フォーラムを開催しました。(=写真)

 基調講演では、「『地』的経営のすすめ~日本経済の再生とこれからの企業経営」と題して、兵庫県立大学大学院経営研究科教授・佐竹隆幸氏が地域を意識した地産地消の経営、社員満足度の追求、企業連携について講演。

 参加者からは「『ヒト・モノ・カネ』の地産地消が自社の発展、ひいては地域の発展につながることを意識して、経営することの大切さを学んだ」「『無いものねだり』ではなく、『あるもの探し』のフレーズが頭から離れません。自分(自社)が他に求めていることばかりでは何も進まないという思いが更に大きくなった」「『企業連携は目的ではなく手段』という指摘はとても示唆に富むものだった」といった感想が寄せられました。

 分科会は、全支部から実行委員を選出し分科会を担当する形態で事前準備を練るスタイルをとり、世話役ではなく準備のプロセスでも学ぶことで「委員自らの学びの場」とすることを大切に進めました。

 今年は経営者の姿勢、経営指針、社員教育、地域再考、営業力強化の5つのテーマに分かれて自社の問題解決のヒント、糸口を探し出すことに注力しました。

 昨年度から、講演内容も含めて分科会のグループ討論で意見を交わし、討論の続きを懇親会で行なうことを目的に第1部基調講演、第2部分科会、第3部懇親会の順に変えたことで参加者からは「自社の課題が明確になりより深く学びあえた」との感想があり、また初めて実行委員を務めた方から「来年も実行委員をやりたい」との声も聞かれました。

 懇親会では、参加したオブザーバー2名の入会が報告され、参加者はグループ討論の続きを行ないながら他支部の会員との交流を深めました。

「中小企業家しんぶん」 2013年 11月 15日号より