同友会での本質的学びを深める 【第12回経営研究集会】 【青森】

 青森同友会は11月1日、第12回「経営研究集会」を開催しました。今回は青森同友会の設立15周年を記念する周年事業として開催し、県内から132名が参加しました。

 冒頭のあいさつに立った大坂憲一代表理事は「経営研究集会は県内各支部の学びを共有する大切な機会。本日の基調報告、分科会報告を明日からの経営の糧とするため大いに学びを深めたい」と述べ、青森同友会員相互の学びと交流への期待を寄せました。

 基調報告は「日本一の人育て会社を目指す田代珈琲~社員が辞めない会社をつくる~」と題して、大阪同友会の田代珈琲(株)社長、田代和弘氏が務めました。田代氏は東大阪市でコーヒー焙煎卸業の三代目として、折からの喫茶店開業ブームの中で過ごした幼少期から、事業承継後の環境変化からの売上減、経営指針との出合い、現在の取り組みまでを紹介しました。

 報告の中で田代氏は「経営指針を成文化しても、机の中で眠っている経営者も多い。しかし、社員の成長が会社の継続と発展につながるという確信を持ち、諦めずにあらゆる可能性を試していくことが前進につながる。今日は皆さんにそのことを伝えたい」と田代珈琲が取り入れた「社員成長制度」という人事制度を例に挙げて、継続することの重要性を強調しました。

 続いて行われた分科会では田代和弘氏(第1分科会)、(株)太郎庵社長の目黒督朗氏(第2分科会、福島同友会)、社団法人日々木の森・代表理事の立崎文江氏(第3分科会、青森同友会)が報告。それぞれのテーマで討論を展開した参加者からは「全社員をチームと捉え、協力しあう関係づくりに取り組みたい」「『地域に根ざした経営』という言葉を今1度見つめなおしたい」など深い学びを得た感想が寄せられました。

「中小企業家しんぶん」 2013年 12月 5日号より