人を活かす経営の実践学ぶ 【第24回経営研究集会】 【沖縄】

 沖縄同友会は11月15日、宜野湾市のラグナガーデンホテルで、第24回経営研究集会を開催し、会員・ゲスト282名が参加しました。

 今年の研究集会は分科会からスタートしました。分科会は(1)経営指針、(2)家業から企業へ(パネルディスカッション)、(3)人材育成、(4)農業・6次産業化、(5)事業承継・第二創業、(6)経営環境・条例(パネルディスカッション)、(7)見学の7つ。報告者は、見学と条例の分科会のパネリスト2名を除き、沖縄同友会会員が務め、全分科会でプレ報告や打ち合わせをおこなって、本番を迎えました。

 第4分科会では宮古支部から農業・6次産業化を初めてテーマにして報告し、地元テレビ局の取材をうけ、夕方ニュースとして放映されました。

 第Ⅱ部では、福岡同友会の(株)ふくや川原正孝社長が「私の経営理念~人を活(い)かす経営~」をテーマに基調講演を行いました。

 川原社長は、沖縄戦の生き残りである、創業の父親の「残りの人生は社会の役に立つような人生でありたい」との思いを承継し、毎年繰り返し語り続けている(株)ふくやの経営理念について話しました。

 特に、日本で初めて明太子を製造・販売しても特許をとらず、製造方法を公開したことや、年末はことさら業者への支払いを、現金があるだけ月内に行なっていたことなどを挙げ、「商売人は消費者の代表」「徹底した顧客志向」などの理念が現在でも経営トップから全従業員にいたるまで、経営体質として継承されていることなどを語りました。

 分科会座長による分科会報告に続いて行われた懇親会では、分科会ごとにテーブルを設営し、支部を超えて交流を深めました。

「中小企業家しんぶん」 2013年 12月 5日号より