同友会らしい政策活動を~政策研修交流会に76名【愛知】

【変革と挑戦―各同友会の実践事例から】40

政策は幸せにつながる

 5月8日、愛知同友会は2014年度政策研修交流会を開催し、会員・事務局76名が参加しました。

 報告者には、副代表理事の豊田弘氏、東三河支部条例推進チームからは、3名の会員が登壇。それぞれの立場で条例推進運動に関わってくるなかで感じる思いや考えを率直に報告しました。

 豊田氏からは、自らの実体験に基づき、「同友会の政策は、社員・その家族・地域に暮らす全ての人々を幸せにすることが目的であり、地域に生きる中小企業家としての責任の1つ」であることがとりわけ強調して報告され、同友会らしい政策活動の根底に流れる価値観が「人間尊重の精神」にあることが確認されました。

 続いて東三河支部条例推進チームの3名からは、自社が「愛知県中小企業振興基本条例」に描かれる中小企業像や中小企業の役割にふさわしい企業へと変革していく上で直面している課題や、そのために何に取り組むかを考え合うことで、自らの企業づくりを通じて地域に向き合っている様子が報告され、支部・地区で取り組む同友会らしい政策活動のモデルケースが示されました。

 まとめのあいさつでは名古屋第1支部の政策担当副支部長の木全哲也氏が「中小企業1社1社の力は小さなものかもしれません。ですが、自ら襟を正し、力を合わせることで社会を動かすことができる」こと、「今日の研修会で学んだことを支部・地区で自分の意見として積極的に語る」ことが政策活動のスタートであることを強調。

 中小企業の未来をつくる政策活動に、同友会理念の総合実践を通じて関わっていく決意を新たにした研修会となりました。

「政策活動の手引き」を改訂

 政策研修交流会では5月に改訂された愛知同友会発行の「“同友会らしい”政策活動の手引き」(第3版)も配布し、それも活用しながら政策活動の取り組み方などを学び合いました。

 同手引きは、各地区・各支部での経営環境改善の取り組みに生かしていくことなどをねらいに2012年から毎年版を改め発行しているもの。

 「第1章『21世紀型中小企業づくり』と同友会の経営環境改善運動」「第2章“同友会らしい”経営環境改善活動=政策活動とは?」「第3章『中小企業振興(基本)条例』制定の手引き」など全7章で構成されています(A4判、76ページ)。

「中小企業家しんぶん」 2014年 6月 15日号より