事務局のやりがい、生きがいとは【関西ブロック事務局員研修交流会2014】

関西ブロック事務局員研修交流会2014

 7月4日、京都市・アピカルイン京都にて「関西ブロック事務局員研修交流会2014」が開催され、6同友会45名が参加しました。

 今回が4回目となる研修交流会、今年はこれまでの内容を一歩深め、日常活動を4つの切り口で掘り下げる報告となりました。

 奈良同友会の山崎聖子事務局員(パート勤務)は入局当初は役員が求める資料づくりや例会運営に注力することが、同友会の良さを伝え広げることになると思っていたそうです。しかし会員訪問に取り組む中で経営者の生々しい悩みや生きざまに触れ、こんなに必死に経営に向き合っておられる方のために少しでも何かできるようになりたいと思うようになったと心境の変化を報告。兵庫同友会の中島健事務局員は、チーム制を導入して仕事の効率化を進める中で、働きやすい職場づくりに取り組んできた事例を紹介。

 大阪同友会の坂芳信事務局員は高校求人部のキャリア支援教育の取り組みを報告。生徒6~8名に1人の経営者が出前授業(グループ討論)を実施する中で生徒たちの表情に変化が生まれ、新卒採用に消極的だった経営者からも、「1人でも高校生を雇って、育ててみたい」という声が上がり始めました。経営者と地域の若者をつなげ、若者を変えることで地域を変えていくこともできると感じる報告でした。

 京都同友会の深田泰弘事務局次長は経営指針成文化委員会の活動を通じた経営サポートをテーマに「労使見解を学び会員企業の経営が動いていく中で、事務局員も他人事でなく責任感、使命感を持ってサポートすることが大切。そういう姿勢がなかったら、仕事に充実感は得られない」と報告。その後、参加者は「報告から得た気づき・学び」「私が明日から具体的にチャレンジすること、努力すること」をテーマにグループ討論を行いました。

 まとめで大阪同友会の杉山尚治事務局長が「報告で共通していたことは仕事のやりがい、生きがい。それは自らつくり出していくことが大切」「会員訪問で会員の実情を知り、情勢を学ぶ、そのことがかみ合っていくことが大事」と締めくくり研修は終了。夜は懇親会を行い、関西ブロックの交流を深めた1日となりました。

「中小企業家しんぶん」 2014年 7月 25日号より