支部活性化指数で参加率アップ 組織経験を企業経営へ【兵庫】

【変革と挑戦―各同友会の実践事例から】41

 兵庫同友会では、総会方針に沿って組織活動を数値化した「活性化指数」を支部と、支部のなかにある小グループのブロック会に取り入れています。

 活性化指数は、入会率、休退会率、行事参加率、役員会である運営委員会参加率などから各指標を出し、毎月、総合的に活性化している支部とブロックがランキングで発表されます。

 このことで何が起こったのか。一番大きな変化は行事の参加率のアップです。

 毎回の運営委員会では、活性化指数が発表されますので、やはり、自分の支部やブロックを上位にあげたいという気持ちがあります。

 これまでも例会づくりや参加よびかけには力をいれて取り組んでいましたが、もっと同友会に参加してもらおうと、ブロック長が連絡網をつくり、担当の役員が会員全員に電話連絡や会員訪問を行っています。

 会員訪問は、昨年は、4月と5月の2カ月間で、30名以上のブロック会員全員を会員訪問したブロック長も登場して、そのブロック会は行事参加だけでなく、年間で15名入会など、全49ブロック中第1位のブロック会となりました。

 このブロック会の活躍で、他のブロック長も積極的に行事参加のお誘い、会員訪問、学びあいと交流が深まるブロック会の企画に取り組み、支部全体、同友会全体の活性化につながりました。

 また、神戸中央支部では、通常の運営委員会だけでなく、組織の拡大と強化だけに特化した役員会も行っています。行事の参加や入会のお誘いを会員一人ひとりのレベルにまで落とし込んだ内容で議論。行事参加のマイルストーンを毎回設定して、運用しています。

 その結果、今年度はじめての支部例会では会員参加率が50%を超え、いくつもの支部で運営委員会が参加率100%で開催されて同友会活動をすすめています。

 支部やブロック会の活動を通して、よい会社(同友会型企業)がどれだけ生まれたか大切です。活躍している役員には、この組織経験を会社に落とし込むことが最大のメリットなので、常に、今、自分は何を学んでいるかを考えながら、活動してほしいと伝えています。

*支部活性化指数
 支部活性化指数=増加指数+減少指数+平均参加率
・増加(減少)指数:会員数を100とした場合の増加率(減少率)
・平均参加率:支部例会、総会、運営委員会、オール兵庫目標達成率の4項目平均

兵庫同友会 神戸中央支部長 西 洋子((株)be love company)

「中小企業家しんぶん」 2014年 8月 15日号より