立命館大学学生との懇談で、価値観の違いを体感【京都】

京都同友会

 京都同友会右京支部は、6月30日に立命館大学産業社会学部学生との懇談会を開催し、同友会から22名、学生17名、教職員6名の45名が参加しました。

 右京支部は、2013年6月頃より教職員や学生の支部例会への参加、大学の授業への講師派遣など具体的な交流を深めており、懇談会は昨年11月に続き2回目です。

 今回の趣旨は、学生には京都で働くことを意識してもらい京都の中小企業を知ってもらうこと、そして大企業と中小企業の働き甲斐の違いなどを知ってもらうことにあり、一方、経営者にとっては学生が考えていることを直に知る機会として、自社経営にも役立てることです。そこで、テーマは“労働観”に主眼を置き、「これからの働き方・仕事の仕方~『働くこと』と『生きること』」としました。

 まず冒頭に、大企業で働いたことのある会員2名から、その経験と中小企業で働くことの魅力を話してもらい、その後、「これからの働き方」「生きる事と働くこと」「大企業と中小企業は違うのか?」「社員教育/共育」の4つのワークショップに分散して率直な意見交換を行いました。ここでは、直接対話することによっておのおのの立場での価値観の違いを“体感”し、その価値観は互いに共有することができる、ということが見えてきました。

 相手の立ち位置を知ることにより、自分の立ち位置を客観的に確認でき、参加者からは、「お互いの現状や課題、考え方を共有できるよい機会になった」などの評価の声が上がりました。

 今回は、社員共育・求人委員会と政策委員会からの参加もあり、運動の一環として取り組んだ懇談会です。学生の目はまだまだ大企業に向く中で、中小企業の役割と責任がどれだけ大きく重要か、その点で正しい認識をもってもらう端緒を開くものになりました。

 京都同友会では、今後の産学連携活動において、「中小企業の理解と認知」を具体的に進める新しい仕組みのひとつとして大きく育てていく決意です。

「中小企業家しんぶん」 2015年 8月 15日号より