女性の活躍の場つくる日本の中小企業~国連(CSW)で同友会理念を発信【中同協】

 3月18日、ニューヨークの国連本部で開かれた「女性の地位委員会」(以下、CSW)サイドイベント(国連日本政府代表部とNGO共催)で、「日本の中小企業と同友会の女性活躍推進の取り組み」をテーマに、平田美穂・中同協事務局長がスピーチし、同友会理念を国際的に発信しました。

CSW

 CSWは、国連経済社会理事会(以下、経社理)の機能委員会のひとつで、政治・市民・社会・教育分野などにおける女性の地位向上に関し、経社理に勧告・報告・提案などを行い、総会に対して勧告するというもの。

 今年で第60回を迎え、昨年国連総会で採択された2030年までの「よりよい世界をつくるための開発目標」の「ジェンダー平等の達成と女性と女児の実力強化の実現」へ向けた手順や方法について検討しています。

 3月13~24日に、「政府間会合」と各国政府や国際機関とNGOによる「サイドイベント」、NGOによる「パラレルイベント」が開催されました。

 平田氏がスピーチしたサイドイベント「ジェンダーギャップ解消を目指す私たちの挑戦」には約100名が参加し、林陽子・国連女性差別撤廃委員会委員長、田中由美子・JICA上級アドバイザー、ヘンリケ・プラテン・BPWドイツ代表、キラ・アップル・オランダ大臣も報告しました。

 平田氏は日本の中小企業は、大企業よりも女性社員や女性幹部の割合が高く、働く女性正社員の一人当たりの子ども数も多いことなどを紹介。同友会として「中小企業における労使関係の見解」を1975年に発表して以来、積極的に人間尊重経営に取り組んでいることなどにふれて、英語でスピーチしました。

「中小企業家しんぶん」 2016年 4月 5日号より