地域企業と教育現場が連携して「社会に開かれた教育」を~文部科学省と情報交換会開催【中同協】

 9月5日、東京にて文部科学省と中同協との情報交換会が行われ、文部科学省から6名、中同協ほか10名が参加しました。

 テーマとして、学校教育を通して、キャリア教育の観点から今の子どもたちに身につけてほしいこと、そのための中小企業との具体的な連携。学校教育以外での地域と連携した活動における中小企業との連携や中小企業に期待すること、この2点を中心に、より具体的な連携について議論しました。

 冒頭梶谷氏から趣旨説明があり、中同協から学校との連携について、徳島や宮城、広島の事例について紹介がありました。次に文部科学省より、生方氏から初等中等教育におけるキャリア教育について、平氏からは新学習指導要領にうたわれた社会に開かれた教育課程について、佐藤氏から地域と学校の連携の推進について、浜辺氏からはリカレント教育の取り組みについて説明がありました。

 意見交換では学校現場の現状や、連携する上での課題などを共有し、学習指導要領を保護者や地域の中小企業へ周知していくことの重要性や今後の連携のための制度整理など、今後の課題が確認されました。

 最後に加藤副会長が「今回うたわれた“社会に開かれた教育課程”は非常に素晴らしいものだと思います。企業も同じですが、こういった理念を学校現場や地域の企業に広く浸透させていくことが重要で、これからの課題だと思います。今後もこうした機会を継続して設けながら、共に連携していければと思います」とまとめました。

 参加者は以下のとおり。

〈文部科学省〉濱部威一郎・総合教育政策局生涯学習推進課課長補佐、佐藤貴大・総合教育政策局地域学習推進課地域学校協働活動推進室長補佐、平千枝・初等中等教育局教育課程課専門官、生方裕・初等中等教育局児童生徒課課長補佐、今井鉄也・初等中等教育局児童生徒課キャリア教育推進係長、久野由紀・初等中等教育局参事官(高等学校担当)付産業教育振興室産業教育係長
〈中同協〉加藤明彦・中同協副会長、小田大輔・徳島同友会副代表理事、小暮恭一・中同協共同求人委員長、川中英章・副委員長、佐藤全・副委員長、梶谷俊介・中同協社員教育委員長、小島秀孔・副委員長、佐々木喜興・副委員長

「中小企業家しんぶん」 2019年 9月 25日号より