中同協新型コロナウイルス対策本部が発足して2年が過ぎ、感染対策は進んできたものの、中小企業経営への影響は、ウクライナ侵攻や円安などで複合的に広がっており、資金繰りや価格転嫁対応も急務となっています。
目先の対応に追われがちな中で、ポスト・コロナ(コロナ禍からコロナ後)社会を見据えつつ、経営者はアンテナ高く、企業家精神を発揮し地域課題や社会課題を視野に新たな事業を創造していくことが期待されています。
対策本部では2020年9月からポスト・コロナ研究を行い、昨年8月までに10回にわたる研究を積み重ねるとともに、その後の感染爆発を経験し、その経験も教訓に中同協正副会長会議で報告し、5月12日にその研究結果をまとめて発表しました。
各同友会でこのまとめを会員皆様に届けていただくとともに、会員にとどまらず地域の経営者や自治体にも学習を呼び掛け、「企業を守り、地域を守る」ために、ポスト・コロナの取り組みを進めましょう。
「ポスト・コロナ研究まとめ」全文はこちらから
https://www.doyu.jp/news/220513-161458.html
ポスト・コロナ研究の報告内容 第1回 テーマ「Withコロナ、Postコロナ時代の中小企業と同友会を考える」
報告者:慶應義塾大学 教授 植田浩史氏(中同協企業環境研究センター座長)
第2回 テーマ「経営指針の強靭化に向けた統計(ビッグデータ)活用術」
報告者:経済産業省 調査統計グループ 統計企画室 統計解析専門職 田中幸仁氏
第3回 テーマ「ポスト・コロナに向けた仕事の世界の展望と労使関係」
報告者:ILO駐日事務所プログラムオフィサー 田中竜介氏
第4回 テーマ「サービス産業の生産性向上~「生産性経営」への転換をどう図るか」
報告者:産業戦略研究所 代表 村上輝康氏(サービス産業生産性協議会幹事)
第5回 テーマ「コロナ禍と中小企業金融の中長期的課題」
報告者:立教大学 准教授 飯島寛之氏(中同協企業環境研究センター委員)
第6回 テーマ「ポスト・コロナの先導者としての中小企業家の役割:激動をよき友に」
報告者:明治大学ビジネススクール 専任教授 藤岡資正氏
第7回 テーマ「中小企業は社会の主役」~中小企業再編論はSDGsに逆行
報告者:横浜国立大学名誉教授 三井逸友氏
第8回 テーマ「地域に根差した中小企業の重要性と展望」
報告者:京都大学 名誉教授 岡田知弘氏
第9回 テーマ「人の成長を促す企業と地域の『共に育つ』力~教育のあるべき姿」
報告者:花園大学 社会福祉学部児童福祉学科 教授 植田健男氏
第10回 テーマ「今後の同友会運動への期待」
報告者:中同協 顧問 田山謙堂氏
(役職は報告当時)
「中小企業家しんぶん」 2022年 6月 25日号より