人間尊重の経営めざし、共生福祉部会を設立【宮城】

共に人間らしく生きる社会を
人間尊重の経営めざし、共生福祉部会を設立【宮城】

 2月19日、約1年半の準備を経て、宮城同友会に「共生福祉部会」が設立されました。障害者も健常者も共に人間らしく生きる社会づくりをめざそうと設立されたもので、設立総会には、会員のほか、準備例会から連携をはかってきた行政、学校、障害者団体など65名が参加しました。

 当日は、「“人間尊重の経営”をめざし、共生福祉社会づくりに貢献します」を理念に、企業・行政・地域・団体・学校・家庭などとの連携とネットワークで、私たち自身の意識改革から、障害者の自立支援をすすめ、障害者も健常者も共に人間らしく生きる社会づくりをめざしていこうと、4つの方針を採択。部会長には、(株)ジェー・シー・アイ社長の佐藤隆雄氏を選出しました。

 記念講演では、NPO法人みやぎ障害者就労支援ネットワーク 理事長の安達正和氏が「障害者と共に働く~支えあう社会の実現に向けて~」をテーマに講演しました。安達氏は、生花店を経営し、3名の知的障害スタッフと働く企業家でもあり、自身の歩み(市職員から企業家に転身)から、中小企業家が障害者雇用や新たな仕事づくりに取り組んでいくにあたっての可能性や課題について問題提起。講演終了後には、安達氏のお店のスタッフが、“アレンジメントフラワー”や“かりんとう”を販売。元気な声に引き寄せられ、商品はあっというまに完売しました。

 懇親会では、農業部会長のタカラ米穀(株)の中川浩志氏が「部会の連携で、障害者問題に取り組もう」と激励。今後も例会や、さらなる外部とのネットワークづくりに積極的に取り組み、障害者雇用の輪を広げていくことにしています。

「中小企業家しんぶん」 2007年 3月 25日号より