「企業変革支援プログラム」作成で経営指針の実践・見直しを支援【中同協】

入門編「経営成熟度診断」テスト版を試験運用

 各同友会で経営指針成文化運動が進む中で、同友会のめざす企業づくりの実践をさらに推し進め、経営課題を明確にしていくための共通の尺度を作ろうと、中同協では経営労働委員会にプロジェクトを設け、「企業変革支援プログラム」を作成中です。

 このほどその入門編「経営成熟度診断プログラム」テスト版の2回目の試験運用が終わり、27同友会、419社の集約結果がまとまりました。これらを受け、中同協第40回定時総会第4分科会でも論議を深める予定です。その概要と大野経営労働委員長のコメントを紹介します。

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自己変革し 経営の活路を

中同協経営労働委員長 大野栄一

 混沌(こんとん)とした低成長の時代には、既存の価値観では新たなサービスや商品は生み出せません。自主・自立の経営を貫き、経営者自らが活路を見出していく。まずは経営者が変わる、自己変革しかありません。そのためにも自らの立ち位置を確認する必要があります。

 「企業変革支援プログラム」は、同友会が経験と教訓をもとに培ってきた「労使見解」や「同友会理念」「21世紀型中小企業づくり」など、企業の発展を意識して成文化されたものをもとに、会内外で客観的なものさしとなるよう作成を進めています。しかし、これで経営課題が解決できるわけではなく、経営者が自社の「強み」や「弱み」を自己診断し、自社の経営課題を明確にするものです。

 「われわれこそがこの混沌とした時代を切りひらくものである」との誇りを持ち、経営指針成文化運動や例会づくり、会員増強など、さまざまな場面で活用をお願いします。

「中小企業家しんぶん」 2008年 7月 5日号より