9月24日、沖縄同友会健障者委員会と行政などの関係機関で構成する実行委員会主催による「雇用・就労支援フォーラム2011」が、沖縄県うるま市で開催されました。
「雇用・就労支援フォーラム」は、障がい者と健常者が垣根なく共生できる社会の実現をめざして、2○○6年に名護市でスタートし、今回で6回目となります。
毎年、参加者も増え、今回は目標の350名を上回る377名が参加しました。
第Ⅰ部「基調講演」では、長崎県でマクドナルドのフランチャイズ店を展開する(有)エス・ケイ・フーズ取締役の中村こずえさんが、障がい者雇用の実践について報告されました。
現在マクドナルド13店舗で知的障害者、自閉症、アスペルガー症候群など計9名を雇用している同社。講演の中で中村さんは、「就労はゴールではない。長く働いていくためには、甘やかすのではなく、健常者と同じように接することが大切」などと訴えました。
障がいを持つ社員の成長の話になると、毎回感極まり目頭が熱くなるという中村さん。しっかりとコミュニケーションを取り、仕組みをつくれば、障がい者も、企業で活躍できることを確信させる講演となりました。
その後、雇用している企業の報告、サポートする側の報告、雇用している企業の見学、連携づくりパネルディスカッションの4つのテーマに分かれて分科会が行われました。全ての分科会でグループ討論が行われ、それぞれの立場から考える障がい者雇用の課題などについて、意見が交わされました。
今回の取り組みで特徴的だったのは、地元うるま市、学校、支援施設などの熱心な協力体制でした。
特に昨年発足した、うるま市就労支援施設ネットワーク連絡協議会による熱心な参加呼びかけは、参加目標を上回る大きな原動力となりました。
また、体験発表やオープニングのダンス、三線演奏、会場設営、駐車場誘導など、障がい者の皆さんの活躍がさまざまな場面で見られました。
「中小企業家しんぶん」 2011年 11月 5日号より