リーダーシップの学びの実践を 秋田同友会女性部会長 藤井 千雪氏

 実は秋田同友会の女性部会は、発足してまだ3年です。それ以前は男女共生部会として立ち上げて女性部連絡会に参加していたのですが、連絡会に行くにつれ、男女共生部会はロジックにこだわる感覚に違和感を持ち始め、逆に女性部連絡会の共感力に訴えるところに魅力を感じるようになり、理事会で組織変更の承認を経て再出発したという経緯があります。実際にやってみて実感しているのは、女性が発言できる「女性のための場」をつくることの影響力です。

 2022年度に2027年までの中期スローガン「かっこいい経営者になる」を掲げました。実現に向けて各自のお悩みについてアンケートを取ったところ、労務・雇用への関心が高いことがわかりました。

 さっそく、会員の社労士の方を講師に勉強会を開催し、シングルマザーが安心して働ける環境づくりの一環として助成金の活用、住宅手当(シングルマザーは賃貸アパートに住んでいるケースが多い)について取り上げたところ、活用する会社も出てきました。

 増強に関しては、入会見込みのある方の企業に訪問して報告していただき、入会につながりました。企業訪問をしての報告会をきっかけにマスコミとの付き合い方講座につながったこともありました。運営委員会は毎月定例で開催しています。年間を通して開催日を決め、報告を共有するようにしています。

 2023年度からは、さらに女性部のミッションを掲げようと取り組んでいます。

 「秋田の女性が輝く」という内容を入れて、女性だけではなく会に訴え、切り開いていく女性メンバーになろうという内容を入れる予定です。また、リーダーシップの学びの実践をして、かっこいい女性経営者になろうと年間計画を考えているところです。

 秋田は最も高齢化が進んでいる県で、4年後には企業が半分に減ってしまうと言われています。廃業にならない、させないために女性が元気になろうと日々学んでいます。

「中小企業家しんぶん」 2023年 3月 15日号より