すべての人が活躍できるダイバーシティな活動を展開 長崎同友会ダイバーシティ委員会

長崎同友会は1972年、全国で10番目に設立されました。

2011年、沖縄同友会の比嘉ゑみ子さん(中同協障害者問題委員会前委員長)から「長崎同友会には障害者問題委員会がないから、ぜひつくって欲しい」とのお誘いを受け、そこから長崎同友会ダイバーシティ委員会の歴史が始まりました。

2013年に「障がい者問題研究会」を立ち上げ、2015年に女性部会・障がい者問題担当委員会を設立。2017年に「ダイバーシティ委員会」に名称変更をし、「多様な雇用、登用により企業の成長へとつながることを確信し、社会において性別・年齢・国籍・障害の有無にかかわらず活躍できる場を拡大するための活動を行う」との活動目的のもと、年に2回の例会を継続することで周知してきました。また各支部に委員会を置いて支部の委員長は県の委員会に出席し、自支部に持ち帰り支部内で共有するという形の組織づくりも行いました。

当初、理事会では「ダイバーシティ」という名称を受け入れてもらえませんでしたが、ダイバーシティにこだわった理由が2つありました。

1つ目は長崎には「和華蘭(わからん)文化」という日本、中国、オランダのごちゃ混ぜ文化があり、今も脈々と引き継がれ各国の持ち味が生かされています。

2つ目は、同友会は年齢もさまざま、性別も違う、会社の規模もさまざまな人たちが集い、同じ土俵で意見を交換し、互いを認め合いよい経営者になりよい会社をつくるために日々学ぶ姿勢を持った会員が集まっており、これこそがダイバーシティだとの考えからです。

毎年春と秋、特別支援学校の実習が始まる前に全会員に向けてアンケートを取り、実習受け入れの要請、結果を学校に提出し実習のマッチングをしています。女性活躍、外国人雇用、発達障害の勉強会などさまざまな例会を行い、会員の皆様に参加していただき、多様性が会社の戦力になるという学びの場を提供していきたいと考えています。

2023年2月に第19回目のダイバーシティ委員会例会が開催されました。コロナ禍においてもZoomを活用し、歩みを止めることなく例会を続けることができています。

2024年には長崎にて「人を生かす経営全国交流会」が開催されます。経営労働委員会・共育委員会・共同求人委員会と連携し、全国の皆様をごちゃ混ぜの長崎にてお待ちしています。

「中小企業家しんぶん」 2023年 3月 15日号より