「しなやかでたくましく」女性部活動を 兵庫同友会女性部副部長 西 良旺子氏(中同協女性部連絡会の実践報告から)

 兵庫同友会では1988年から婦人部の活動が始まり、1993年に女性部が設立されましたが2009年に活動休止となり、女性部の再設立をめざして2015年から研究会を発足、2018年1月に新しい女性部ができました。

 再設立の準備をしていた2015~16年ごろは、私自身は支部長や委員長など理事をしていて、女性部はつくらなくてもいいという立場でした。いまなぜ女性部にいるかというと、2018年に再設立したころ誘われて参加した中同協女性部連絡会のグループ討論で、びっくりするくらいの本音トークがさく裂していて、ロールモデルに出会えた!とスイッチが入りました。実は私のような人はたくさんいるかもしれません。女性部は楽しいということを伝えることがミッションだと思っています。

 40人から再スタートして増減もありましたが、今年は63名で盛り上がってきています。理由は3つあると思っています。1つは、「しなやかでたくましく」というスローガン、「きらめき、兵庫」という羽ばたいているようなイメージのロゴをつくり、女性部のイメージが変わりました。2つ目は、広報活動に力を入れたことです。「ウェルカム同友会」(同友会のことを知ってもらう会)の開催や、外部配信として定期的に会員を紹介してYouTubeに上げたり、Facebookを活性化させています。3つ目は、コロナ禍で集まりにくくなった時に、小さな関わりを持って集まる機会をつくりました。その積み重ねで心の距離が近くなり、本音が話せる感じになってきました。

 今後は経営指針の取り組みや数字を学んだりしながら、自身で意思決定ができる女性経営者を増やし、役員会も学びの場にして、お互い応援し合えるような時間をつくっていきたいと考えています。

「中小企業家しんぶん」 2023年 4月 5日号より