「人を生かす経営」を各自で読み解き、経営に生かして経営を進化させていこう 第14回近畿圏女性部会合同例会

 国際女性デーにちなんで3月8日に開催された第14回近畿圏女性部会合同例会は、兵庫を会場にオンラインとのハイブリッド形式で開催され、近畿圏を中心に13同友会と中同協から176名が参加しました。合同例会は2009年から毎年近畿圏の女性部会が共に企画を進め、組織を越えて交流し学び合い、高め合う機会として毎年開催されています。

 第一部は「Letsプレゼン!近畿圏女性部会」として、滋賀、京都、大阪、兵庫、和歌山の各女性部の歴史や組織体制、活動内容、力を入れていることが発表されました。各女性部の風土や立ち位置、取り組みの違い、多様性を生かした組織づくりという共通点など、個性や特色を再確認する場となり、お互いのよい面を生かし合おうとする温かな雰囲気に包まれました。

 第2部では、「持続可能な社会と皆が幸せになる経営とは?~人を生かす経営は進化してなんぼ」をテーマに、橋本久美子・中同協女性部連絡会代表と久賀きよ江・中同協女性部連絡会前代表によるパネルディスカッションが行われました。西良旺子・兵庫同友会女性部副部長のコーディネートのもと、同友会や女性部活動で得た学びや気づき、自社経営への影響について、人を生かす経営の観点から各自の経験、思いが語られました。率直かつ真摯な2人の取り組みや姿勢、飾らない報告に、大いに笑い、うなずき合いました。「『人を生かす経営』は各自で読み解き、自身や自社にどう生かすかが重要」という指摘にハッとしたという感想も多く聞かれました。報告の熱量をそのままに、グループ討論も大いに盛り上がりました。

 各国における男女格差を測るジェンダーギャップ指数で日本は146カ国中116位。教育の分野では性別差はなくなった一方で、女性の政治・経済・社会参加に課題が残る現状が浮き彫りとなっている今、まずは経営で女性が決断して責任を持ち自発的に行動する(ハンドルを握って自ら運転する)経験や機会を増やして、楽しく経営する女性の輪を広げようと誓い合って終了しました。

「中小企業家しんぶん」 2023年 4月 5日号より