社会から信頼され、めざすべき企業へ 第1回人を生かす経営大賞授与式【東京】

 3月16日(1社)東京同友会第4回総会(通算70回総会)にて人を生かす経営大賞の授与式が行われました。

 第1回大賞は三和電気(株)、審査員特別賞は(株)三興塗料に授与されました。大賞の三和電気(株)の宮崎社長は「推薦して頂いた方々、ご支援頂いた方々のおかげで大賞を受賞できたことに感謝しております。また会社を一緒につくってくれる仲間、社員に本当に感謝しています。会社を11年前に引き継いだ時に、会社経営には自分自身の考え方の基軸をしっかりもつことの大切さに気づかせてもらったのが経営指針成文化セミナーでした。経営者としての原点、スタート地点はここだったと思っており、今があるのは同友会のおかげといっても過言ではありません。いつも心がけているのは、私も社員も生き生きと働く会社づくりで、これは先代から受け継いだものでもあります。会社の成長発展を一緒にけん引してくれる社員、仲間も増えてきました。もっとよい企業づくりをしながら、世界にどんどん出ていく企業になりたいですし、そうした企業が集える同友会であってほしいと思います」と決意を述べました。

 この賞の設立は2年前の経営労働委員会で「会員企業が政府機関や団体から表彰を受けていることを会員の誇りとして同友会でも表彰してみては」との声をきっかけに経営労働、共同求人、共育、多様性の4委員会が中心となって準備を進めてきました。目的は、「同友会企業で優れた経営実践を行う企業を『人を生かす経営大賞』として表彰し、今後のさらなる経営の励みとなるよう会員全体でその功績を称える。また受賞企業の功績を会内外に広報し『人を生かす経営』の優れた経営実践を運動として広げていくこと」としています。

 4委員会で議論をする過程で、同友会で学び実践し、労使見解に照らしながら企業や国民からも信頼され評価され、中小企業として目標となる企業像を基本に選考を進めることを確認してきました。選考委員には、学識経験者、金融機関、中同協を含め外部機関にも協力をいただき、幅の広い選考を心がけました。

 今後東京同友会の新たな試みとして毎年総会に合わせ人を生かす経営大賞を表彰し、継続的運動として取り組みたいと考えています。

「中小企業家しんぶん」 2023年 4月 15日号より