南会津支部(福島)
持続可能な地域の実現をめざす

 4月11日、福島同友会11番目の支部となる、南会津支部が誕生しました。

 南会津地方は、福島県の南西部に位置し、人口は2万2000人、下郷町、南会津町、只見町、檜枝岐村の4町村からなります。海外観光客に人気な観光スポットは、江戸時代の旅人気分を満喫する「大内宿」や紅葉や雪景色の美しい「只見線」が人気の絶景ローカル路線です。

 南会津は全面積のうち約93%が森林という自然豊かな大地と農産物、森林林業資源、そして豊富な水・森林資源を生かした再生エネルギー資源など、その有する可能性は未知数です。そうした資源を生かし、新たな事業と雇用を創出し、持続可能な活力ある「南会津」地域の実現をめざしていきます。

 設立総会は、齋藤記子会長をはじめ、曽根佳弘代表理事、小椋辰也副代表理事など、ゲスト・他支部会員総勢30名で新支部誕生を祝いました。

 はじめに福島同友会齋藤記子会長から、「『地域の担い手企業』として私たちが手を取り合い、学び合い、そして、新たな仕事を生み出し、雇用をつくることで地域の発展、活性化に結びつけていきましょう」とあいさつ。その後、佐藤正道新支部設立委員長より南会津支部設立までの活動経過を述べ、「業種も業態も違う中小企業が学び合う場が地域にできたことは大変頼もしい」と大きな期待が寄せられました。

 続いて支部規則案、活動方針案および役員案が承認され、新支部長の渡部一・(有)マルヨ建匠代表取締役は、「コロナ禍の中活動の制限もありましたが、コツコツと設立準備会を積み重ねて4年かかりました。本日の設立メンバーと共に、仲間を増やし、共によい会社、よい経営者、よい経営環境を実現して参りましょう」とあいさつ。14名の南会津支部会員で新たなスタートを切りました。

 その後行われた記念講演は、藤田建設工業(株)取締役会長藤田光夫氏が同友会での学びと企業変革~強靭な経営体質づくりを仲間と共に~をテーマに「強靭な経営体質とは同友会の3つの目的を地域の共通言語にすることです。地域の方々に共通言語を広げることで、強靭な経営体質づくりをする仲間が増え、地域はよくなっていきます」などと話しました。

 参加者は、改めて経営者としての責任、使命を考える講演となりました。

「中小企業家しんぶん」 2023年 5月 5日号より