【全国支部長インタビュー】第11回 埼玉同友会・川口支部 福井千波支部長((株)コマドデザイン代表取締役) 熱意と心配りで仲間をつくる

 全国の支部・地区を紹介する連載企画「全国支部長インタビュー」。第11回目となる今回は、埼玉同友会・川口支部(福井千波支部長)の取り組みを紹介します。

支部の紹介

 川口支部は来年度50周年を迎える埼玉同友会の中で一番古い支部になります。市長も「ほぼ東京」といつも口にするように、荒川を渡ればすぐに東京という立地です。

 昔は鋳造工場の溶解炉=「キューポラ」の煙突が多く見られた川口市を舞台とした吉永小百合さん主演『キューポラのある街』という映画をご存知の方もいらっしゃるかと思います。

 川口支部は昨年度の純増率43・1%、女性比率30%超えと雰囲気もだいぶ変化してきました。先輩方が築いてくださった行政をはじめとする他団体との連携も具体化しており、毎年行政主体で行われる市内事業者交流会には同友会会員が積極的に参加し、事業者連携も活発に行われるようになってきたほか、川口市より認定される「地域貢献認定事業者」にも会員が続々と認定いただいております。

支部長の紹介

 6年前、大尊敬する先輩より同友会への入会を勧められ、翌年には経営指針づくりセミナーへ参加。理念・10年ビジョンを成文化し解像度の高い将来ビジョンを描くことができました。そして、毎月の例会には諸先輩方の話を聞かせていただきスポンジのように吸収し、毎月答え合わせのために参加していたことを思い出します。自社の発展と他団体との連携での「地域づくり」を念頭に、行政と女性起業支援事業を立ち上げ、さらに商工会議所女性会として女性のためのビジネスプランコンテストを開催し連携、その後同友会で共に学ぶ流れをつくり、女性会員も増えました。

仲間づくりの取り組み

 そんな学び多き同友会を周りに紹介しないなんてあり得ません。「大切な仲間と共に学び切磋琢磨したい! 共に素敵な地域をつくりたい!」と心から思い発信しています。今では支部全体の合言葉になっているような気がします。自社の発展とともに地域づくりに興味のある仲間が自然と増えています。

 そして、女性が多い支部だからこそ(⁈)新入会員さんへのウェルカムな雰囲気づくり~フォローアップ・気配り・心配りも心がけています。

 そして委員会を中心とした例会づくりのほか、「経営者ナイト」「近況報告会」「ランチ経営塾」なども取り入れ、会員さんとのコミュニケーションを増やしています。

 これからも支部全体のチームワークを強化し、一丸となって活発な支部づくりをめざしていきたいと思います。

「中小企業家しんぶん」 2023年 6月 15日号より