新しい時代の創造~共に生かしあい、育ちあい 進化する未来へ【第26回女性経営者全国交流会】

 6月22~23日、第26回女性経営者全国交流会(略称:女全交)が、福岡・北九州市とオンラインで「welcome"CHANGE"新しい時代の創造~共に生かしあい、育ちあい 進化する未来へ」をテーマに開催され、47同友会と中同協から907名が参加しました。女全交としては、過去最大の参加人数で初めてすべての同友会が参加する交流会となりました。

1日目は「人を生かす経営」「経営革新」「地域と共に歩む中小企業」「中小企業とDX」「生活者の視点からの起業」などをテーマに9つの分科会(内オンライン分科会2つ)が行われ、活発なグループ討論を通して学びを深めました。

 2日目の全体会では冒頭、開催地を代表して高谷幸一・福岡同友会代表理事と主催者を代表して広浜泰久・中同協会長がそれぞれあいさつ。来賓紹介の後に内閣府男女共同参画局の岡田恵子局長の祝辞が披露され、服部誠太郎・福岡県知事のビデオメッセージが紹介されました。その後、来賓を代表して北九州市産業経済局の池永紳也局長があいさつに立ちました。続いて各分科会の座長による分科会報告が行われ、各分科会での学びと気づきのポイントを共有しました。

 記念講演は「100年、200年続く企業に カギは多様性」をテーマに(株)西日本新聞社執行役員北九州本社代表の甲木正子氏が登壇しました。甲木氏は男女雇用機会均等法2期生として西日本新聞社に記者として入社。長らく男社会だった新聞社で結婚、育児、キャリアアップと道を切り拓いてきました。時代の移り変わりと共に場所や立場が変わっても、いつも前例がなかったゆえのハードルを目の前にしつつ前向きに自身の人生の枠を広げてきた経験や、100年以上続くビジネスモデルと言われてきた新聞業界人の視点で未来永劫続く企業へのチャレンジを事例を交えながら報告しました。

 橋本久美子・中同協女性部連絡会代表は「自分たちが変われば世界は変えられる。それぞれの同友会と企業に2日間の学びを持ち帰り実践しましょう」とまとめを行い、最後に第26回女全交の中原亜希子、山田秀樹両実行委員長のあいさつのあと、次回開催地の大阪同友会・寺本千恵子実行委員長にバトンが渡され、大阪での再会を約束して閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2023年 7月 5日号より