県東部の全信用金庫との連携協定締結が実現 共に地域社会のさらなる発展をめざす【静岡】

 静岡同友会は5月2日、富士信用金庫と「中小企業等支援に関する包括連携協定」を取り交わしました。これで県内6信用金庫と協定を締結しました。

 当日は富士信用金庫から浅見理事長をはじめ3名、同友会からは簑・松葉代表理事、佐藤富士支部長をはじめ6名が出席し、締結式が行われました。

 本協定は中小企業が抱える経営上の各種課題の解決と地域の中小企業の発展を支援することで、地域経済を活性化させることを目的としています。目的の達成に向けて、(1)中小企業等への情報提供、(2)相互の研修等への参加・講師派遣、(3)地域における経済情報、動向等に関する情報交換、(4)個別企業からの相談対応、(5)その他中小企業等への支援に寄与する事項、の5点を掲げています。

 静岡同友会の簑代表理事は「中小企業は、常に経営環境が変わる中で、時代に合った経営が求められます。そのような中、健全な経営をしていくためには金融機関との連携が欠かせません。信用金庫は地域経済を支える非常に重要な存在です。この連携協定をもとに、地域を支える企業を増やすとともに、共に地域を支える存在になっていければと思います」とあいさつしました。富士信用金庫の浅見理事長からは「富士市は多様な産業があり、県下有数の工業都市です。地域の多くの中小企業を支えるべく、地域企業の発展に向けた伴走支援にまい進しています。同友会の理念と当金庫の理念には相通ずるものがあります。さまざまな情報交換や企業の個別相談などを通して、地域の発展と中小企業のみなさまのさらなる経営力の強化のために、共に頑張っていきたいと思います。本日の協定締結を機にさらなる信頼関係を築いていきたいと思います」とあいさつがありました。

 これまで静岡同友会は、教育機関では2008年に国立大学法人静岡大学と「相互協力協定」を、また金融機関では2019年3月から2021年5月までに5つの信用金庫と「中小企業等支援に関する包括連携協定」を締結しています。

「中小企業家しんぶん」 2023年 7月 15日号より