【新支部の誕生】備北支部(広島)
夢と誇りのある地域となるために、会員の絆を深め、経営者の輪を広げよう!! 備北支部設立総会開催

 広島同友会では、6月30日に三次市にて備北支部設立総会を開催し、県下10番目となる支部が誕生しました。

 当日は、警報が出るほどの悪天候でしたが、来賓27名、報告者、広島同友会の9つの支部から47名、備北とオブザーバー34名の合計110名が参加。会場内では、経営や地域のことを話し合う輪が広がり、大いに盛り上がりました。

 今回支部が誕生した備北地域は、広島県北東部の三次市、庄原市を中心とした地域。これに近隣の安芸高田市、世羅町、飯南町(島根県)の会員も加わり備北支部を組織しました。

 県北のいわゆる中山間地域では、どの地域も高齢化率が高く(三次市・庄原市・安芸高田市の3市平均約40%)、人口減少や産業の担い手不足などの切実な課題を抱えています。さらに同じ市町の中でも中心部とそれ以外、1次産業と2次・3次産業では課題の深刻度が異なります。だからこそ、地域で事業を営む経営者の地域や経営に対する思いや問題意識はより強くなっています。

 支部設立の動きは2019年度に始まり、地元の経営者を毎回お誘いしながら、例会を重ねました。「率直に経営の話が聞ける会はほかにないよね」と同友会のよさを実感した会員が、さらに知り合いの経営者を連れてきて仲間を増やし、このたび35名が支部設立メンバーとなりました。

 記念講演では、中同協 顧問の宮崎由至氏((株)宮崎本店代表取締役会長・三重同友会)から、現在の時代認識や同友会でどう学び実践するか、中小企業家だからできることの報告がありました。

 祝賀会では、福岡誠志・三次市長ほか4市町長より祝辞がありました。「市町は違っても地域にある課題を、地域に関わる人たちが立場を超えて連携して解決していきましょう」という趣旨のメッセージはまさに、備北支部にぴったりでした。

 当日は、4市町議会議長、地元農商工団体、金融機関、学校など、多くの来賓の皆さんもかけつけ、同友会に対する大きな期待を感じ、身の引き締まる思いをした設立総会となりました。

「中小企業家しんぶん」 2023年 8月 5日号より