未来に希望が持て、やりがいが感じられる、地域づくりと企業づくり 5支部合同特別例会を開催【徳島】

 徳島同友会では、中小企業の日が制定された2019年に「中小企業の日制定・県振興条例制定10周年記念例会」を開催。2020年からは「中小企業の日5支部合同特別例会」を開催し、中小企業施策を学び、徳島県知事や徳島市長を交えたパネルディスカッションなどを行ってきました。

 今年度は、7月20日の中小企業の日に合わせて開催し、86名が参加しました。

 来賓に徳島県より商工労働観光部東條洋士産業振興統括監兼副部長と、徳島市より内藤佐和子市長が臨席し、あいさつを行いました。

その後、川中英章氏((株)EVENTOS代表取締役・中同協共同求人委員長)より「人生を過ごす価値のある会社~社員の成長が地域の未来に繋がる~」をテーマに講演がありました。

 川中氏は、急成長からどん底に陥る経験を経て同友会に入会。同友会での気づきを愚直に形にしてくことで、第1期の10年ビジョン「誇りを感じる仕事」を達成し、現在は第2期のビジョン「人生を過ごす価値のある会社」に取り組んでいます。コロナの大打撃から、倒産シミュレーションを行い「2年もあるなら何かをしましょう」という社員に成長を感じ、新規事業に着手することになりました。現在、「食を通した地域活性事業」として、コンサル業務を取り入れた食の事業を行い、地域に人を残す活動をしています。「地域も企業も同じで、未来に希望が持てて、やりがいを感じられることが大切。そのためにビジョンを社員に伝える、ビジョンがあるから使命感(ミッション)ができる。ミッションがあるからパッションが生まれ、パッションがあるからアクションになります」との言葉が印象的でした。

 グループ討論では、社員が誇りを感じられる仕事づくりができているか、自社が人生を過ごす価値があると感じてくれているかといった問いに対し、「そのためにもビジョンをしっかり描き、アクションにつながる企業づくりをしていきたい。それが地域の未来につながる」との意見が出ました。

「中小企業家しんぶん」 2023年 8月 25日号より