元気な中小企業が共創で未来をつくる 中小企業魅力発見フェア【沖縄】

 7月20日、アイム・ユニバースてだこホールにて内閣府沖縄総合事務局、独立行政法人中小企業基盤整備機構沖縄事務所、沖縄県、沖縄同友会の4者共催による「中小企業魅力発見フェア」が開催され、114名が参加しました。冒頭、赤嶺剛副代表理事より、沖縄県の中小企業数は99・9%、中小企業で働く従業者数は87・9%と高く、中小企業が日本や沖縄の地域経済を担っていること。そして中小企業の日は沖縄同友会から提起され、2019年に制定されたことなどの経緯と意義についての説明がありました。

 第1部では(株)ノイズ・バリュー社専務取締役の青木元氏が「中小企業の力、ブランディングによる企業の魅力発信」をテーマに、中小企業の強みである「決断力の速さ」「連携力」やブランディングの重要性について、成功事例を紹介しながら中小企業の魅力を発信しました。その中で青木氏が「もったいないと感じた事例で、外国人観光客が観光地で10万円近くの買い物をカード決済できず、結局数千円の商品のみ購入していった。売る側の準備ができていないことでチャンスを逃している。自分たちができないことを他の企業と連携することで解決策を講じることが大切」と報告。(株)ファンファーレ・ジャパン代表取締役の島袋武志氏とのトークセッションでは、地域の課題を解決できるのが中小企業の強みであり、「誰もやらないことをやる!」という熱い思いを語りました。

 第2部では「大学生による中小企業の魅力発見」と題して、沖縄国際大学の学生が実際に企業を訪問し、その会社の課題を取り上げ、解決案をプレゼンするというユニークな企画を開催。学生ならではの視点に対して、経営者や専門家側からのアドバイスや提案も出され、聞いている参加者にとっても学びの場になりました。プログラムの合間に行われたビジネスピッチには多数の企業が参加し、会社の魅力を熱く伝えました。会場には大学生や専門学生も参加しており、学生たちが中小企業の魅力を知ることで沖縄の未来はどんどん明るくなると感じられる1日となりました。

「中小企業家しんぶん」 2023年 8月 25日号より