第51回青年経営者全国交流会in広島
過去最多の参加者で開催

主体者であれ!
~学びは広島に あなたがやらねば誰がやる~

 9月14~15日、第51回青年経営者全国交流会(略称:青全交)が「主体者であれ~学びは広島に あなたがやらねば誰がやる~」をテーマに広島で開催され、47同友会と中同協から2500名が参加。過去最大規模での開催となりました。

 1日目は「青年部活動と企業経営は不離一体」「経営者の全人格的成長」「経営者の自己変革」「変革と挑戦」「市場と雇用の創造」などをテーマに20の分科会(見学分科会2つ)が行われ、活発な討論を通して学びを深めました。

 2日目の全体会では、冒頭、開催地を代表して粟屋充博・広島同友会筆頭代表理事、主催者を代表して広浜泰久・中同協会長がそれぞれあいさつ。来賓として松井一實・広島市長、湯崎英彦・広島県知事からのビデオメッセージが紹介されました。続いて、各分科会の座長による分科会報告が行われ、それぞれの分科会での学びと気づきのポイントを共有しました。

 特別報告は、広島同友会相談役(元代表理事)の川野登美子氏が「ヒロシマからのメッセージ~佐々木禎子さんと6年竹組の仲間たち~」と題して自らの被爆体験をもとに平和と命の尊さを語り、青年経営者が平和について考えるきっかけにしてほしいと訴えました。その後の記念講演は、「人生、今日がはじまり~逆境こそ自ら成長し、(糧となり)企業を変革するチャンス~」をテーマに(株)8天堂代表取締役の森光孝雅氏が登壇しました。森光氏は祖父から続く和菓子・洋菓子店を引き継ぎ、無理な拡大から倒産の危機に陥ります。そこから業態転換に取り組み、100種類製造していたパンを1種類に絞って、冷やして食べるとろけるような口どけの「くりーむパン」を1年半かけて開発。それが爆発的な大ヒットとなり、東京や海外にも展開しています。人づくりを最も大切にし、人間力向上につながる社員教育や経営理念の実践に取り組んできたことを報告しました。

 そして、恒例のバトンリレーでは、広島同友会から次回開催の宮崎同友会に思いがつまったバトンが引き継がれ、梅田益生・中同協青年部連絡会代表は「2日間で学んだことを学びっぱなしにせず、必ず自社に持ち帰って実践しましょう。そして、来年の青全交ではお互い成長した姿で再会しよう」とあいさつしました。

 最後に、中山英敬・中同協幹事長が「地域の課題を自社の課題として取り組むこと。その先頭に立ち企業づくり、地域づくり、仲間づくりを一体として取り組もう。そして平和について考え、人間が人間らしく豊かに暮らせる社会をつくっていきましょう」とまとめ、宮島孝美・宮崎同友会代表理事の閉会あいさつで青全交が終了しました。

「中小企業家しんぶん」 2023年 9月 25日号より