チャンスをつかみ未来を切り拓く
第6回やまなし経営者フォーラム【山梨】

10月25日に第6回やまなし経営者フォーラムが「運命は勇者に微笑む~チャンスをつかみ未来を切り拓く~」をテーマに162名の参加で開催されました。冒頭、田中代表理事は「中小企業を取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。フォーラムは1日かけて先進事例を学びます。明日からの実践を意識して参加してください」とあいさつしました。

基調講演には橋本久美子氏((株)吉村代表取締役・東京同友会代表理事)を迎え、『その変化は脅威かチャンスか!? 新商品開発と「狙って稼ぐ」社員』のテーマで行われました。橋本氏は中小企業の勝ち方は尖ること、付加価値があるかどうかは顧客が決めること、それを顧客の視点から見定める必要があるなどの実践事例を豊かに提起しました。

参加者は、中小企業だからこそ尖る姿勢と、同社の価格決定権を保持する企業づくりに学びました。

分科会は「縮小業界でも高付加価値の商品連発!~ハンコ業界での自立型戦略~(第1分科会)」「中小企業だからこそできる! 新卒採用と社員教育・インターンシップ戦略(第2分科会)」「強みを強化し弱みを克服するM&Aの事例~買った側、売った側の視点から~(第3分科会)」「売り上げ拡大の営業戦略~脱サラから個人事業主へ~(第4分科会)」の4つのテーマで開催されました。

第1分科会では自身の気づきや自社の強みに磨きをかけ、付加価値へと昇華させた報告から、経営者として自社の強みをどう磨き、自社の製品・サービスの付加価値をどこに見い出すのかを学び、明日からの実践を誓いました。

第2分科会では単なる人採りや技術の指導から脱却し、本来の意味での採用・共育を経営指針と連動し実践してきた報告から、自社の採用共育を見直し、どのような戦略を立てて実践していくのかを深めました。

第3分科会ではM&Aで買った側、売った側双方の視点でM&Aの実例と買うまで、買われるまでの心情を交えた報告より、従業員に目を向け、人を大切にする中小企業らしいM&Aについて具体的に考える時間となりました。

第4分科会では、個人事業主がいかにボランティア的経営から脱し、経営者として自社を発展させていくかという報告から、売上を拡大していく戦略・戦術を考えました。

急速に変化していく情勢に対して常に先手を打ってきた経営実践が報告され、自社の経営課題にどう向き合い、どう克服していくのか、自社の次の一手が明確になるフォーラムとなりました。

「中小企業家しんぶん」 2023年 11月 15日号より