人をもって城となす~新しい時代の採用と共育
2023共同求人・社員教育活動全国交流会in鹿児島

 11月16~17日に、2023共同求人・社員教育活動全国交流会が鹿児島で開催され、37同友会・中同協から372名が参加しました。

 1日目は分科会から始まり、産学官連携、三位一体(経営指針・共同求人・社員教育)の経営、採用と教育の3つのテーマで、経営者の実践報告やパネルディスカッション、グループ討論などで学びを深め合いました。

 懇親会では、冒頭に鹿児島実業高校新体操部による演技が披露され、地元の料理やお酒とともに盛会の中で1日目を終えました。

 2日目は記念講演として「理念に学び、新しい時代に人が生きる経営を」をテーマに、梶谷俊介・中同協社員教育委員長と川中英章・中同協共同求人委員長の両委員長による対談が行われました。同友会における共同求人・社員教育活動の原点を振り返り、ユネスコ学習権宣言にも触れながら、社員自身が自分の歴史を自身でつづる主体者に変わり、いかに幸せに生きるかの原点に立ってそれを追求できる、その権利を保障できる企業になることが、地域も巻き込んだよりよい社会づくりにつながると展開された対談となりました。その後「あるべき共同求人・社員教育活動の姿とは」などをテーマにグループ討論で議論を深めました。

 最後に、2日間のまとめとして佐藤全・中同協共同求人副委員長が「地域に若者を残すという課題は、学校も行政も企業も同じです。それが今条例を鍵に、それぞれの役割が明確化され、点だった活動が線につながり始めています。その中で地域の中小企業としては、どんな人が来ても育ち合える企業をつくる覚悟が必要です。来てくれたその人が地域と企業の将来を担うのです。『人をもって城となす』というのが交流会のテーマに掲げられていますが、地域の人材すべてが地域を支えています。われわれも学び続け、同友会の輪を広げ、地域の責任を担っていく覚悟のもと実践をしていきましょう」と呼びかけ、2日間の交流会を終了しました。

「中小企業家しんぶん」 2023年 12月 5日号より