能登半島地震 各地の支援

現地行政と連携してオーダーメイド型の支援物資を実施
第1~第5次支援物資 長野と連携して24時間で現地へ【東京】

 東京同友会では、1月2日より能登半島地震の支援本部を立ち上げ、石川県の市町村に向けて団体枠での支援をエントリーしました。震災の支援には、速やかに必要な支援物資を送る第1段階の活動、被災地同友会の活動の継続を支援する中期的な活動、被災地の中小企業の復興を支援する長期的な活動の3段階があります。その第1段階として行ったのが、被災地が必要とするものをオーダーに応じて用意し24時間以内に届けるというもので、偏りがちな支援の隙間を埋めるものです。素早く支援が行えるように、長野同友会協力のもと、物資の購入とトラックの確保は長野市で行っています。

 1月8日、山間部の中能登町に高齢者介護向け用品や大型ブルーシートなどの第1次支援物資を送ったのを皮切りに、12日には液状化被害の大きかった内灘町に携帯トイレや防災ボランティアの使うパソコンなどを支援。15日には津波被害のあった能登町へ寒い避難所の床を覆うアルミシート、男女の下着、ノート型パソコンとプリンターを届け、16日には同じく能登町に電子レンジと食料、アルミシートを届けました。

 そして22日には穴水町の避難所にポータブル電源と中学校の代替給食で使う什器を届けました。

 行政の方からは『欲しいものが頼んでから翌日に来るとは! 早くてありがたい』と喜ばれています。

※現地や支援の様子
https://www.tokyo.doyu.jp/news/4629/

現地のニーズに即した支援を実施【神奈川】

 神奈川同友会は、1月16日~19日にかけて第1次支援活動を行いました。

 1月13日、三瓶修理事(日産工業(株)代表取締役)より、自社製品である独立電源トレーラーハウス2台を無償提供し、支援物資と共に被災地に届けるための協力要請が理事各位になされました。

 三瓶理事は、同友会活動を通して滋賀同友会の池田卓矢氏((株)薪来歩代表取締役)と交流があり、池田氏がリーダーの1人であるボランティア団体の現地情報を基にして、現地のニーズを把握。簡易トイレや防寒着など段ボール箱およそ30個分を用意し、有志の会員が運転する車で石川県輪島市の避難所に向かいました。

 現地では、滋賀同友会の有志による炊き出しの準備と手伝いを行い、150人分のタンドリーチキンライスを黒島公民館およびその周囲の自宅避難者に渡しました。

 今回、三瓶理事の情報提供によって急性支援チームが立ち上がりましたが、災害対応においては、社会性と良識のある経営者団体として、災害対策本部のような恒常的な支援組織を構築する必要性があります。

「中小企業家しんぶん」 2024年 2月 5日号より