絆を結ぶためにすべきことを考える 2024新春交流会【山形】

 1月19日、「2024新春交流会」が酒田市のル・ポットフーにて開催され、約270名が参加しました。

 冒頭、あいさつに立った後藤智樹・山形同友会代表理事は「酒田市での新春交流会の開催は初めてのこと。庄内地域に同友会運動がますます広がり、地域社会が発展してほしい」と語りました。

 また、来賓を代表して村山朋也・山形県庄内総合支庁支庁長があいさつを行いました。

 記念講演では「絆徳(ばんとく)経営のすゝめ~衰退地域でも生き抜くビジネスの秘訣~」をテーマに、経営者や起業家へのセミナーやコンサルティングを行っているラーニングエッジ(株)代表取締役の清水康一朗氏が講演を行いました。

 清水氏は、20世紀の経済合理性のみを突き詰めた経営から転換しなければならないとし、相手によいことをすることによって、ずっと一緒にいられる絆を結ぶ『絆徳経営』の必要性を説きました。そのような関係性を社員やお客さまと築いていくためには、相手がどんな人で、何を求めているのかを考え続けることが重要であり、それによって事業が成長していくと提唱。人事においても、今までの労使対立を前提とした人事から、共通の目標やルールを持ち労使が同じ方向を向く『絆徳の人事』へ転換することで、社員とともに働く幸せを実現できると語りました。

 引き続き行われたグループ討論では、「お客さま、社員、地域社会に対して、どんな『よいこと』をして絆をつくりますか?」をテーマとして、グループごとにお客さま、社員、地域社会の中から中心となる話題を選び、それぞれ絆を生むために何をすべきか考え合いました。

 懇親会では佐藤栄司実行委員長より「地域のため、社員のためにみんなで勉強して、山形をよくしていきましょう」とのあいさつの後、村上浩・酒田商工会議所副会頭より来賓あいさつがありました。山形支部、青年部の行事PRなども行われ懇親を深めた後、盛会のまま閉会となりました。

「中小企業家しんぶん」 2024年 3月 5日号より