【全国支部長インタビュー】第19回
鹿児島同友会・鹿児島南支部 原田祐一支部長(REIKI ROOM光代表)
自分・人・地域の広がり 未来をつくる南支部

 全国の支部・地区を紹介する連載企画「全国支部長インタビュー」。第19回となる今回は、鹿児島同友会・鹿児島南支部(原田祐一支部長)の取り組みを紹介します。

支部の紹介

 鹿児島同友会は、鹿児島市内の4支部(北・中央北・中央南・南)と、大隅、姶良・霧島、北薩支部の合計7つの支部で構成されています。鹿児島市内の4支部で、会員数全体の約8割を占めますが、その中でも会員数が最も多いのが南支部です(3月1日時点で126名)。鹿児島市南部のほか、周辺の日置市、指宿市、南九州市、枕崎市、南さつま市など、薩摩半島南部を含めた地域に加え、昨年、入会された奄美大島の会員も、暫定的に南支部の所属となりましたので、他支部に比べ、担当するエリアが広いというのも特徴の1つです。

支部長の紹介

 私はオフィス機器の営業や、飲食業などのサラリーマン時代を経て、大手弁当チェーンのフランチャイズ経営を始めました。実のところ、鹿児島は縁もゆかりもない土地でしたが、ここで創業し、同友会の多くの仲間と出会えたことは、私にとって大きな財産となりました。複数の店舗を経営して10年近く経った頃、店の経営を譲渡し、2022年11月、人事コンサルタント業を始めました。現在は、企業の経営者や社員が、その人の幸せや気づきを得られるようにサポートをしています。

 同友会には熱烈な勧誘を受けて2018年に入会。2020年から鹿児島南支部の副支部長を2年務め、2022年から支部長となり、現在に至ります。

仲間づくりの取り組み

 南支部はエリアも広く、会員数も多いので、3つのチームに組織を細分化し、それぞれの役割と責任のもと、自主的に活動しています。例会づくりチームは主に支部例会、学びの質にこだわった「いっど教わろ会」の開催、組織づくりチームは会員さん同士の交流会を目的にしたイベントの主催、新入会員紹介をメインにした広報誌「つなぐTIMES」発行、仲間づくりチームはゲスト向けのイベントとして、広く同友会の活動を知っていただくための会「いろは会」を開催し、主に増強活動を行っています。福岡同友会の福友支部(現:福友愛支部・福友和支部)が開催していたゲスト向けのイベントからノウハウを学び、2022年6月、「いろは会」を初めて開催しました。この2年弱で10回開催、延べ90名のゲストが参加され、うち16名が入会されました。いろは会では、会員による体験報告のほか、ゲストの悩み・相談ごとを中心にグループ討論を行っています。

 いろは会の準備・設営を通して、会員が自主的・主体的に活動し、新たな仲間を増やそうという意識づけができるようになってきました。また、鹿児島南支部が、増強において多少なりとも成果を上げてこられたのは、支部会員だけでなく、同友会内外のいろいろな方のご協力のおかげだと考えています。特に地域特性を生かし、行政や銀行ともつながれたところがあります。

 今後も支部の内外と連携を図りながら活動を充実させ、楽しんで会員増強に取り組んでいきたいと思います。

「中小企業家しんぶん」 2024年 3月 15日号より