「共に育ち輝く」方法と実践を考える
第1回雇用創造フォーラムみかさんin小田原
【神奈川】

 神奈川同友会ダイバーシティ委員会の取り組みとして、第1回雇用創造フォーラムみかさんが神奈川同友会小田原支部と共催で開催されました。

 当フォーラムは地域に根ざす企業をはじめ、保護者、教育、福祉、行政、保健、医療の各関係者が集い、多様な人材や雇用形態の具体事例を共有し「働く」ことを通して地域に住む人たちと企業が「共に育ち輝く」方法と実践を考え、学び合う場です。

 開催の目的としては「多様な人材の雇用創造を通じた企業と地域の発展」をめざし、同友会会員企業だけでなく、行政、学校関係者、その他一般の方にも参加いただき、同じ目線で問題解決に向き合う時間となりました。

 「みかさん」とは「みんな・かつやく・からふる・かながわ」の頭文字から名付けられています。

 全体会の基調講演では黒岩祐治・神奈川県知事が登壇。「『当事者目線の障がい福祉』の推進」というテーマで報告があり、特別報告では(株)リンクライン代表取締役の神原薫氏(神奈川同友会・小田原支部)が「障がい者の可能性を広げ、価値創造を実現!」というテーマで報告しました。

 分科会では、障害当事者の就労実例紹介のほか、ワークショップ形式でインクルーシブデザインを学ぶ分科会や、ロールプレイで障害者雇用を学ぶ分科会、多様な人材戦略で雇用をめざす分科会など4つのテーマで、約180名が学び合いました。

 アフターイベントとして、計5回の施設見学会を企画し、小田原にある支援学校やインクルーシブ教育推進校、支援施設などを見学し、フォーラムが終わった後も、地域の企業が多様な人材の雇用の場を創造し、企業として発展を遂げることができる、そのきっかけをつくることができたフォーラムになりました。

「中小企業家しんぶん」 2024年 3月 25日号より