地域や若者の期待に応える企業づくりを 
第10回中同協共同求人・社員教育合同委員会

 9月4~5日、第10回中同協共同求人・社員教育合同委員会が都内で開催され、32同友会と中同協から91名が参加しました。

 1日目は、梶谷俊介・中同協社員教育委員長が「社員がいい人生を歩めるかどうかは、どの会社でどんな仕事をするかにかかっている。社員と共に育ち、一人一人がよりよい人生を歩むために悩みながら交流を深めましょう」とあいさつして開会しました。議題では、新年度の両委員会体制や2025共同求人・社員教育活動全国交流会in北海道の概要を確認し、第5回中小企業サミットの開催報告および第6回サミットの実施要項を確認しました。

 実践報告では「自主・自発をいちばん大切に~三位一体の経営実践」をテーマに(株)トヨコン代表取締役社長の明石耕作氏(中同協社員教育副委員長、愛知同友会副代表理事)が登壇。理念共感型採用によって自主的・自発的な社員が育ち、社員と共に10年ビジョンや中期方針を作成してSDGsやDXに取り組む実践が報告され、「経営指針の全社的実践を通して経営者と社員が共に育ち合うことが重要」と語りました。その後のグループ討論では、自社で実践できることやどのように活動を広げていくかについて意見交換しました。

 2日目は、広浜泰久・中同協会長が「新しいステージにおける共同求人・社員教育活動の役割」と題して問題提起を行いました。広浜会長は、マトリクス分析を基に、自身の経験も踏まえながら現在の同友会運動の到達点や今後求められる企業づくり、共同求人・社員教育活動の役割について提起しました。その後「人を生かす経営の実践企業を増やすために、各県においてどのように委員会活動をしていきますか?」をテーマに各グループで議論を深めました。

 最後に、川中英章・中同協共同求人委員長が「社員が働く価値を感じられる企業づくりをすることが両委員会の本質。人を生かす経営に関わる4委員会すべてをセットで取り組むことで成果が出る」と2日間のまとめを行い、閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2024年 9月 25日号より