【全国支部長インタビュー】第26回 
沖縄同友会・南部支部 竹富久支部長((有)たけ事務 代表取締役社長) 
よい会社づくりがおのずと仲間づくりにつながる

 全国の支部・地区を紹介する連載企画「全国支部長インタビュー」。第26回となる今回は、沖縄同友会・南部支部(竹富久支部長)の取り組みを紹介します。

支部の紹介

 沖縄同友会の7支部の中で沖縄本島南部に位置する南部支部は、組織率15%を誇る南風原町をはじめ八重瀬町、与那原町、豊見城市、糸満市、南城市の3市3町からなる広域支部です。那覇市の周辺地域として若い世代の人口増加が著しく、待機児童数が多いことが近年の大きな課題となっています。

 支部では会員の経営体験報告を軸とした例会を年間7回と学習会を不定期的に行い、会員同士が共に学び・共に成長できる支部運営に努めています。スローガンの文言に「なんぶはひとつ」を盛り込み、一体となった中小企業家集団をめざして運動しています。

支部長の紹介

 私は大学卒業後、棚卸専門会社で3年勤務した後、(有)たけ事務へ入社しました。創業者である父親との対立や社員との関係性に悩んでいたころ、地元の先輩に同友会を勧められ入会しました。真面目に例会などに参加すると3年後には幹事長として活動し、うりずん(青年部)部長を経て、支部長に就任し9年目となります(おそらく歴代最長)。当時、幹事の中でも1番若い私が支部長となったことで不安だった会員もいたと思いますが、会員訪問を通して現状を把握できると同時に支えていただき、気軽に声をかけてもらえる役得を味わっています。

仲間づくりの取り組み

 仲間づくりで意識していることは、まず自社をよい会社にすること、周りから注目される会社になること、そうすることでおのずと仲間づくりにつながると確信しています。共に成長したい経営者をお誘いしていくこと、楽しく仲間づくり運動を継続的に続けていくことが大事で、今月も役員の紹介で複数の入会がありました。

 南部支部の特長は退会者が少ないこと。そこが純増に大きく関わっています。仲間づくりも大切ですが会員訪問も毎月行っており、会員の皆さんとコミュニケーションを通して同友会への理解も得られます。来年度には新支部が設立されて一部分割しますが、これを機に地域課題を解決できる、地域に根ざした支部として歩み続けます。感謝。

「中小企業家しんぶん」 2024年 10月 5日号より