9月11日、千葉同友会政策委員会主催で、RESASを活用した経営環境分析の実践講座がTKP千葉駅東口ビジネスセンターとZoomで開催され、全体で33名が参加しました。
講師を務めたのは、経済産業省中小企業庁事業環境部調査室室長補佐(事業環境地域分析担当)の田中幸仁氏。第1部では、経営をする上でなぜ統計情報が必要なのか解説するとともに、RESASを使った経営分析の考え方について確認しました。自社の業界の動向、自社が黒字なのか赤字なのかで経営戦略は全く変わってきます。そうした戦略の決定において統計情報を前提にした考え方が必ず必要であることを学びました。
第2部では、実際にRESASを活用した経営環境分析シートの作成を行いました。RESAS内のシステムで、自社の業種と状況を入れるだけで簡単に分析シートを出力できます。このシートをもとに自社の取り組むべき戦略は何なのか、品質改善なのか、コスト削減なのか、といった選ぶべき戦略を考えることができます。また、他にも地域の人口推移や商店の動向などさまざまなデータ収集ができます。そうした経営戦略を決める上で必要となる統計情報を知ることができるのがRESASです。無料で誰でもアクセスできますので、県内での活用を広げていきたいと思います。
「中小企業家しんぶん」 2024年 10月 15日号より