10月29~30日、2024年度第1期中小企業家同友会事務局アカデミーが都内で開催され、9同友会と中同協から24名が参加しました。
1日目は、佐藤紀雄・中同協専務幹事が「経験に関係なく学びたい人に門戸を開いている。同友会の歴史と理念を深く学び、主体者として力を養ってほしい」とあいさつして開会しました。第1講は「中小企業運動論と同友会運動」と題して、神奈川大学名誉教授の大林弘道氏が登壇。中小企業運動が社会に登場した背景や日本の特徴を紹介し、統制ではなく企業間の健全な競争環境をめざして発足した同友会の歴史をひも解きながら、「先見性を普遍性に転化する努力こそが同友会運動。事務局には1人1人課題を持って運動を追及してほしい」と語りました。その後、「同友会の存在意義は何か」をテーマに活発な討論が行われました。
2日目は、松井清充・中同協参与が「同友会の歴史と理念・同友会運動~人を生かす経営の実践で人が生きられる地域をつくる」をテーマに、「中小企業家」には「仕事を作るプロ」という意味が込められており、働く場をつくるのが経営者の仕事であること、企業には地域や社会を守る役割があることなど、これまでの同友会運動の歩みを解説しながら報告しました。その後のグループ討論では「活動と運動を切り分けて考え、目的と手段を履き違えないようにしたい。企業家をつくるのが事務局の仕事だと学んだ」「事務局として運動をリードする存在になることが必要」などの意見が出され、最後に内輪博之・中同協事務局次長(非専任、愛知同友会専務理事)が「事務局の仕事に誇りを持って日々の業務に取り組んでほしい」とまとめを行い、閉会しました。
「中小企業家しんぶん」 2024年 11月 15日号より