沖縄同友会では、10月26日、宮古島市役所にて、第18回雇用・就労支援フォーラム・さきしま経営フォーラムが開催され、121名が参加しました。
このフォーラムでは、企業をはじめ、保護者、教育、福祉、行政、保健、医療の各関係者が集い、企業の「ためらい・負担感」の払拭、障害のある方や就職困難者の「働きたい」に応え、「夢・希望」を実現するための環境づくりについて考えています。今年は、毎年宮古支部と八重山支部で開催している「さきしま経営フォーラム」と併せて取り組みました。
基調講演では、「みんながキラキラと輝ける職場づくり~就労と自立を目指して~」をテーマに、(有)エス・ケイ・フーズ相談役の中村こずえ氏(長崎同友会代表理事)が講演。同社では、障害者従業員が働きやすい環境を提供し、彼らの特性に合わせたトレーニングを実施しています。
中村氏は、障害者雇用において最も重要なのは経営者自身の「覚悟」。障害者への偏見をなくし、彼らが持つ「真面目さ」や「一生懸命さ」を企業にとっての強みと捉えることが重要であると強調しました。
続いて、「雇用している企業の報告」「若年性認知症」「連携づくり」「合理的配慮」をテーマに4つの分科会で学び合いました。
宮古島市福祉部障害福祉課の友利清政課長、宮古特別支援学校から渡久地幸太先生、宮古生活支援センターの神里所長、(有)仲松ミート・仲本執行役員をパネリストに迎えた第3分科会は、「持続可能な雇用を支える地域の就労支援」をテーマにパネルディスカッションを行いました。グループ討論では、「障害者雇用は行政、学校、支援機関、企業、家族がつながり、雇用している社員を支えながら進めていくことが一番大切」などの意見が出されました。
このフォーラムを通じて、多様な立場からの意見が交わされ、障害者や就職困難者が安心して働ける環境づくりへの理解がさらに深まりました。
「中小企業家しんぶん」 2024年 11月 25日号より