【全国支部長インタビュー】第28回 
宮城同友会・黒川富谷支部 小野寺幹雄支部長(美匠工建(株)代表取締役) 
事業意欲の源泉は学ぶことから

 全国の支部・地区を紹介する連載企画「全国支部長インタビュー」。第28回となる今回は、宮城同友会・黒川富谷支部(小野寺幹雄支部長)の取り組みを紹介します。

支部の紹介

 宮城同友会には現在17の支部があり、黒川富谷支部は2018年2月に17番目の支部として設立しました。富谷市、黒川郡(大和町、大郷町、大衡村)が支部のエリアの範囲で、現在41名の会員で構成されています。富谷市は、県内でも数少ない人口増となっており、市主催で起業家育成に取り組む「富谷塾」(塾長は市長)を開講しています。富谷塾で起業した後、会員になった方も数名いらっしゃいます。黒川郡の今ホットな話題は半導体工場の誘致です(2024年9月末に台湾半導体大手PSMCが撤退)。自社経営にどのような影響があるかなど支部内で日々話し合われており、実際に熊本県に視察に行った会員企業もいます。

支部長の紹介

 弊社は父が1999年に創業した会社です。外構エクステリアの設計施工管理や、ガーデニング事業をやっています。私はもともと美容師だったのですが、2018年に事業承継し代表取締役になるタイミングで同友会に入会しました。同年、第28期経営指針を創る会(宮城同友会といえばこれ!)を受講し、2021年4月より黒川富谷支部長に就任しました。

 新支部設立という貴重な体験を経て支部長に就任し、より地域とのつながりの大切さや経営者のみならず社員間でも交流し学び合える環境がとても重要なのだと感じました。

仲間づくりの取り組み

 同友会の学びを自社に生かす上でとても大切なことは「自社だったらどのように考えるか」という置き換え力だと思います。日々の中で急にアイデアがひらめくようなミラクルはあまり起きません。経営の必勝法はなく、学び続けじわじわと成長していくしかないのだと思います。仲間づくりにおいても、お茶のみ訪問(会員&事務局による訪問活動の名称)の中で自社がどのように変わったのかを伝えていくことが大事だと思っています。自分も悩んでいるからこそ、人の悩みに寄り添うこともできますし、日々の置き換え力が共感にもつながるのではないでしょうか。

「中小企業家しんぶん」 2024年 12月 5日号より