人間尊重の経営で変革を 
第8回人を生かす経営全国交流会 長崎で開催

 11月14~15日、第8回人を生かす経営全国交流会が「人間尊重の経営で変革を~より良い社会の実現に向けて」をテーマに長崎市で開催され、40同友会・中同協から451名が参加しました。

 冒頭、開催地を代表して中村こずえ・長崎同友会代表理事が開会あいさつ。広浜泰久・中同協会長が主催者を代表してあいさつしました。

 問題提起として加藤明彦・中同協人を生かす経営推進協議会代表が「企業経営を通して、よりよい社会を実現するために」をテーマに、労使見解を多角的に深く理解して、人間尊重の経営を実践することを呼びかけました。

 続いて「社会課題・地域課題と企業づくり」および「付加価値の高い企業づくり」をテーマにパネルディスカッションが行われました。パネリストは、山田茂・中同協経営労働委員長、川中英章・中同協共同求人委員長、梶谷俊介・中同協社員教育委員長、高橋正志・中同協障害者問題委員長の4氏、コーディネーターは林哲也・中同協経営労働副委員長が務めました。

 パネリストの4氏は、それぞれの委員会活動と今回のテーマをどのように結びつけるかについて議論を展開し、同友会の新たなステージへと向かう運動について意見を交わしました。また、4委員会の活動の課題を踏まえた行動提起について活発な議論が交わされました。

 2日目は、実践報告として飯田青果(有)代表取締役の飯田弘巳氏(長崎)、大分デバイステクノロジー(株)代表取締役の安部征吾氏(大分)の2名がそれぞれ自社での人を生かす経営の実践について報告。グループ討論では各社の取り組みを交流しました。

 最後に加藤明彦氏が「人を生かす経営全国交流会は普段は見えにくい経営の課題が見えてくる場だと思います。それぞれの課題をきっかけにして、同友会の活動をもっと全国に広げていきましょう」と2日間のまとめを行い、次回開催地である奈良同友会の吉岡弘修代表理事の閉会あいさつで交流会の幕を閉じました。

「中小企業家しんぶん」 2024年 12月 5日号より