教育・求人活動を一体に運動推進を 
中小企業家同友会事務局アカデミー第5講・第6講

 12月17日、「同友会事務局アカデミー第5講・第6講」が開催され、16同友会と中同協から38名が参加しました。今期開講した事務局アカデミーの中間地点となる今回は、社員教育と共同求人をテーマに第5講を佐藤紀雄・中同協専務幹事が、第6講を横山朋美・中同協事務局次長がそれぞれ報告を担当しました。

 第5講のテーマは「社員教育の理念と活動、『共に育つ』と『労使見解』」。1971年に北海道同友会からスタートした社員教育活動は、新卒者を受け入れる受け皿づくりをはじめ、自主的・近代的な企業づくりに欠かせない取り組みとして現在まで活動が続いています。その理念が形成されてきた道程やバックボーンが丁寧に報告され、働く喜びや手ごたえ、働きがいを提供する企業づくりが求められることを確認し合いました。

 第6講「共同求人の理念と活動、インターンシップ」では、中小企業の人手不足や社員育成の課題を背景に、同じく北海道同友会で1972年から始まった共同求人活動について報告されました。報告の中では、共同求人活動の歴史を振り返るとともに、採用と教育を一体とした取り組みや若者に選ばれる企業づくりの重要性が提起され、地域の未来をつくる運動であることが強調されました。

 2つの報告を受けた後、「採用と教育の現状を踏まえて、あるべき姿を考えどのように運動を展開していきますか」をテーマにグループ討論を実施。「企業づくりにつながる活動であることを確認した。バックボーンを伝えるのが事務局の役割」「学校や地域などと連携して中小企業の魅力を発信し、情勢に左右されない活動を」といった意見が出されました。

 最後に、座長を務めた一戸大佑・中同協事務局次長(非専任、東北ブロック)がまとめを行い、学びを実践につなげていくことをお互いに約束して、閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2024年 12月 25日号より