1974年に全国で16番目に設立された静岡同友会は、本年50周年の佳節を迎えました。11月28日、ホテルグランヒルズ静岡にて静岡同友会設立50周年記念事業「NEXT50フォーラム」を開催。行政・経営者団体・教育機関・金融機関などから39名の来賓と、会員・オブザーバー含め411名が参加しました。
当日は全体会、記念式典、記念講演、大討論会、懇親会の4部構成、1日を通して18社の会員企業による同友会マルシェを開催しました。参加者には50年の歩みを記したガイドブックと記念カレンダーを配布しました。
全体会では冒頭、主催者を代表して井上斉代表理事、山崎・塚本両実行委員長よりあいさつ。50年の歴史を振り返るとともに実行委員への感謝を述べました。その後、来賓を代表して鈴木康友静岡県知事より祝辞が送られました。
記念式典では、物故会員への黙祷の後、50周年を祝う動画上映からスタート。続いて、長きにわたり同友会を支えた7名の会員に、松葉秀介代表理事より感謝状と記念品が贈呈されました。その後、杉村征郎相談役が設立準備会からの関わり、50年で自主・自立の精神で同友会活動に取り組む会員が増えてきたことに触れ、今後の同友会への期待を、功労者を代表して述べました。その後、山崎・塚本両実行委員長より決意の言葉が述べられました。
記念講演では、鋳物メーカーとして活躍する能作克治氏((株)能作代表取締役会長・富山同友会)が「日本の伝統産業を世界へ!」と題し講演。能作氏が大切にする「営業をしない、競争をしない、目標をもたない、強要をしない」の4つのポリシーをはじめ、原材料の特徴とデザインを生かした自社ブランド作りの経営を学びました。
その後、静岡では初の試みである参加者全員が同じ会場で行う大討論会を開催。付加価値・事業承継・地域貢献を討論テーマとして、全41テーブルで学び合いました。
懇親会は冒頭に難波喬司静岡市長、広浜泰久中同協会長より祝辞が述べられ、遠藤一秀会長の乾杯で開会しました。特別企画として全11支部による支部PRタイムを実施。各支部が取り組みやパフォーマンスを披露しました。最後に、藤原博美相談役が次の50年間の静岡同友会の発展を祈念し、大盛況の中閉会しました。
「中小企業家しんぶん」 2024年 12月 25日号より