同友会運動の新しいステージに向けて 
同友会事務局の仕事とは 2024年度全国事務局長会議

 12月12~13日、2024年度全国事務局長会議が東京で開催され、45同友会と中同協から56名が出席しました。

 1日目は、最初に中同協第57回定時総会議案骨子や財務調査などについて協議を行いました。続いて広浜泰久・中同協会長が「同友会運動の新しいステージへ―事務局長への期待」をテーマに問題提起。「『失われた30年』と言われる日本経済には、同友会は力及ばすという状況だった。新しいステージにおける同友会の使命は、運動の有機的展開により、脱却するための大きな影響力を持つこと。事務局長への期待は、対外関係でのより能動的な発信、役員の育成・引き上げ、事務局一丸の体制の構築です」と述べました。

 2日目は、輿石領史・山梨同友会事務局長が、「同友会事務局の仕事とは~専門職としての事務局を考えたい」をテーマに報告しました。「事務局とは何か」について他の団体の事務局の役割や専門職の学術的な見地を紹介し、「専門職」として同友会事務局をどう考えるべきか討議したいと語りました。最後に、内輪博之・愛知同友会専務理事が、「新しいステージには有機的展開が重要。有機とは生命であり、くもの巣の網の目のような結節点をつくり、それを線とし面としていく必要がある。そのためには同友会事務局は運動を科学する専門的総合職のプロとしての努力が必要」とまとめました。2日間にわたって、活発な討論を行い、各同友会の現状や課題などを交流しました。

「中小企業家しんぶん」 2025年 1月 15日号より