2024年11月9日、福島県立会津学鳳高等学校にて「逆面接会」と「若者懇談会」が開催されました。会津エリアの中小企業が集まり、学生との新しい接点を作る試みとして注目された本イベントは、企業と学生が「対話」でつながる場となりました。
「逆面接会」では、学生が≪面接官≫となり、企業代表者が≪応募者≫として質問を受けるスタイルを採用。学生は地元企業の事業内容や魅力に直接触れ、企業側も若者の率直な意見や価値観を理解する機会を得ました。その後の「若者懇談会」では、逆面接会の結果を踏まえ、学生から企業へのフィードバックが行われました。学生たちは「地元企業の知名度向上が必要」「日常生活に密着した福利厚生が魅力的」といった意見を述べる一方で、「企業との接点を高校の進学を考える中学生や県外から流入した大学低学年の段階から持ちたい」との要望も上がりました。
今後は、「採用は待つのではなく採りに行く」という“攻める採用”スタイルを強化し、今年度実施した逆面接会での学生の要望を取り入れながら企業見学や職場体験の場を増やす取り組みを進めます。早期から接点をつくることにより、学生が地元企業を身近に感じ、将来の選択肢に加えられるようになりたいと思います。その段階を踏まえた上で、ゆくゆくは、学生が自己紹介シートを作成し、企業が興味を持った学生を訪問するスタイルが実施できればと考えています。
「逆面接会」と「懇談会」は、企業と学生双方が学び合う貴重な場となりました。これからも、地域の未来を担う若者を育て、定着させる「攻める採用」「育てる採用」の実現に向けた取り組みを続けていきます。
「中小企業家しんぶん」 2025年 2月 5日号より