【全国支部長インタビュー】第29回 
山口同友会・山口支部 辻 勇登支部長((株)文岡仏具店代表取締役) 
もっと動きましょう!

 全国の支部・地区を紹介する連載企画「全国支部長インタビュー」。第29回となる今回は、山口同友会・山口支部(辻勇登支部長)の取り組みを紹介します。

支部の紹介

 山口同友会は今年度30周年を迎えました。会員数は345名、5つの支部で構成されています。1番会員数が多いのが下関支部の113名で、山口支部は2番目に多い104名となっています。(2024年1月現在)

支部長の紹介

 私は2023年度に支部長に就任し、支部のスローガンを『もっと動いて同友会を活用しよう! もっと実践して会社をよくしていこう!』と掲げました。この中で“もっと動いて”が私の1番伝えたいメッセージでした。支部の皆さんに、山口支部だけではなく他支部の例会にも参加してほしいし、さらに全国行事や他同友会の行事にも参加してほしいという想(おも)いを込めました。

 しかし、年度の終わりに近づき1年間を振り返ってみると「本当に皆さんが動いて学んだことを実践しているのか? 本当に会社がよくなっているのか? そして経営者として成長しているのか?」が頭をよぎりました。なぜなら学んだことを実践しているのかどうかが見えなかったからです。

 そこで2年目の2024年度には、スローガンを『もっと動いて同友会を活用しよう! もっと実践したことを共有していこう!』と掲げました。そして“共有”するためにあることをしています。それは、支部内の5つの委員会で、毎月のそれぞれの委員会の中で「学んだことをどのように実践しているか」を1人1人報告してもらい、委員会活動報告書に個人別に記載し、全員で共有するということです。これによって日々活動されている皆さんの実践が見え、お互いの刺激になっているのではないかと思います。リアルな実践報告は私自身も大いに刺激になり、支部会員の様子が分かるようになりました。

仲間づくりの取り組み

 1年目は増強チームを作ったものの、「人任せは増強に繋がるのか?」と思い、2年目は私が中心となって増強について毎月の支部幹事会で報告するようにしました。例会では必ず受付で待ち伏せをしてゲスト全員にあいさつを交わしてテーブルに案内し、必ずゲスト1名以上と同じテーブルでグループ討論に臨んでいます。例会後はお礼のメッセージはもちろんのこと、手ごたえを感じれば紹介者と一緒に会社訪問をしたり、同友会を知る会にも積極的に参加を促したりして結果も出ています。今年度も残りわずか、支部長として最後まで動いて動いて動いて、役割を全力で全うしていきます!

「中小企業家しんぶん」 2025年 2月 5日号より